石川・珠洲市では、1月14日までに死者99人、負傷者145人を確認。石川県内では、約1万9000人が避難生活を続けています。

金沢行きのバスに乗り込む人たち
金沢行きのバスに乗り込む人たち
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13日、珠洲市で次々とバスに乗り込む人たちの姿がありました。

抱えられながら乗りこむ高齢女性の姿も…

連れてきた男性:
お母さん、お元気で。
女性:
はい、ありがとうございました。

二次避難が本格化…地元離れるのをためらう人も

被災者の足として珠洲市と金沢間を無料で結んでいるバス。

珠洲市から金沢市を結ぶ無料バス
珠洲市から金沢市を結ぶ無料バス

インフラなどが整った安全な場所へと移る二次避難先への移動に役立ててもらおうと、13日から運行が始まりました。

二次避難をする男性(77):
仮設(住宅)に入りたいんですけども、それもままならないし、やっぱり行政さんに頼って申し込みました。
(避難所では)13日間ですか、初めての経験でね、想定外ってあるもんだなと感じました。

二次避難をする男性(79):
市内でも一番大きい被害でしたね、全滅でしたわ。もう住めないなと思いました。残念で仕方ありません。

水や食料などの物資は安定して供給されていますが、断水が続いているため、衛生環境を考え二次避難先へ移動することを決断したという人たち。

石川県の馳浩知事も…。

馳浩知事:
命を守るためにも、ぜひ二次避難所に移ってください。

14日、初めて被災地を訪れた岸田総理は。

岸田首相:
一時的によそに避難したといても、必ず将来ここに戻って来られるという皆さんその安心がないと外に行く決心もできないでしょうから、必ず戻れるために地元の仮設住宅をはじめ、環境整備、これは並行して進めてもらう。国や県はしっかりバックアップしていきます。

金沢市に向かうバス
金沢市に向かうバス

ライフラインの復旧が進まず厳しい環境での避難生活からインフラが整った宿泊施設などに移る二次避難が本格化する中、住み慣れた地元を離れることをためらう人も…。

被災者(80):
私も年だし、いまさら金沢へ行くのもあれだし、この先、どうすればいいのか自分でも、まだわかってないのよ。どうすればいいんかね。(地元の穴水町に)いたいです。やっぱり能登がいいとこなんやわ。

被災者(76):
(二次避難)そっちは考えてません。とにかくこっちで、なんとかしたいと思ってますけど
行ってもね、もう年ですから、こっちでいたいです。町からは出たくないです。

故郷を離れるか、とどまるか、被災者に決断が迫られていました。

珠洲市と輪島市の中学校では集団避難も

一方、学校再開のめどがたたないため、親元を離れ、集団避難する子供たちも…。

めざまし8の取材班が珠洲市で出会ったのは、中学3年生の泉アサキさん。

泉さん:
集団避難に関しては白山の方に行くらしいんですけど、自分はやっぱ受験生というのもあって、そこには参加しようかなと思っています。
やっぱ地元離れるので、少し寂しい思いをするんですけど、やっぱり自分の友達も何人か、行くみたいなので自分も頑張っていこうかなと思います。

輪島市では、市内の3つの中学校に通う生徒約400人の集団避難を検討していることが発表されました。

避難先は、輪島市から約100キロ南にある白山市の体験教育施設。

そこで教師と集団生活を行いながら、授業を受けられるようにするといい、期間は2カ月ほどを想定しているといいます。

輪島市は集団避難に子どもを参加させるかどうか、保護者にアンケートを実施。
13日までに401人中250人が同意。151人が同意しない、または無回答でした。
(「めざまし8」1月15日放送)

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