13日、「めざまし8」が取材したのは、地震による大きな被害を受け、今もなお、避難生活を続けている七尾市の七尾高校。

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受験生約140人が予定通りに試験を受けられるよう、試験前日に会場のある金沢市にバスで前乗りしたといいます。

午前6時半頃、受験生たちへ昼食のお弁当を配り、激励の言葉をかける先生たち。

先生:
おはよう。体調大丈夫?いつも通りで。健闘を祈ります!

声をかけられた受験生たちからは笑みがこぼれます。

先生からの声掛けに笑顔になる受験生たち
先生からの声掛けに笑顔になる受験生たち

そんな受験生のひとりである森下琴葉さん(17)。実家のある穴水町から金沢市の親戚の家に避難しているといいます。

森下琴葉さん:
すごかったです。めっちゃ揺れが(家具が)全部倒れて。今まだ住める状況じゃないです。(友達が)めちゃくちゃ心配してくれました。電波がなくて、連絡とかできなかった状況だったので。めちゃめちゃ “心配”のLINEが溜まっていました。

震災から約2週間。共通テストが同じ会場だったため、友人と再会できました。友人と久しぶりに会えて、「会った瞬間に走って抱き合った」と話す森下さん。

今回の地震で甚大な被害を受けた珠洲市の飯田高校でも、受験生を会場に送るため、貸し切りバスを用意。

出陣式では、先生や就職を決めた3年生らが応援に駆け付けました。

飯田高校 角秀明校長:
皆さん、おはようございます。こんなでかい地震が起こると思っていなかったけれど、起こってしまいました。そんな中で飯校生の皆さん、それから先生方もすべて元気で生きているということに喜びを感じています。
皆さん色々と不安はあるかとは思いますけれども、しっかりとそれを乗り越えてください。自分の人生に夢と希望を持って、頑張ってほしいというふうに思っています。飯校生は必ず乗り越えられます。しっかりと頑張ってください。

先生と握手を交わし、バスに乗り込む受験生たち。

生徒たち:
絶対合格してくるぞー!

広がる“支援の輪”

今、こうした被災した受験生に手を差し伸べる活動が、広がっています。「めざまし8」の取材に答えたのは、石川県内にある学習塾の、辰村和俊塾長。

辰村和俊塾長:
受験生に関しては切羽詰まっていますので、こっちで受験生だけ引き取って、勉強を教えさせていただいております。

被災した受験生たちの学習スペースや食事、ホテルを無償で提供しています。試験後、厳しい環境に置かれている中で迎えた人生の大きな山場に安堵した様子も。

試験を受けられない受験生については、1月27日と28日に実施される追試験を受験できる特例措置がとられています。
(「めざまし8」1月15日放送)

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