11年前に「100円おせち」として登場したローソンストア100の人気シリーズに、2023年は「異変」が起こっている。
「100円おせち」は、おせちを小分けにしたもので、大きさや形が不揃いなものもそのまま使ったり、早い時期に数量を決めて相場が安い時に材料を確保したりするなど、あらゆる手を尽くしてコストをカットしている。
税抜き100円という手軽さと本格的な味が受け、累計およそ1500万食の売上を誇っている。

そんな人気シリーズに2023年、大きな異変が。ポスターを見てみると、100円の隣に「150円」の文字があった。
ローソンストア100の広報担当者:
輸送コスト、人件費、工場の電気代といったものも値上がりしておりますので、なんとか100円を維持したかったところはあるんですけれども…
長引く物価高などでコストカットできる範囲を超えてしまい、税抜き150円の商品が登場していた。

新メニューとして登場した「北海道産帆立煮」は…。

ローソンストア100の広報担当者:
中国の、日本産の海産物の禁輸政策などがございまして、日本の水産業界をなんとか支援したいという気持ちで
中国が日本からの水産物の輸入を禁止した影響で、大きな打撃を受けた国産ホタテを大量購入した。閑散期のゼリー工場に依頼し、ゼリーカップに入れるなどしてコストをカットすることで、150円という値段まで漕ぎつけたということだ。

こうして2023年は「100円・150円おせち」として45種類を揃えた。

小さなお重に詰めれば一人用おせちが完成、5種類で計702円だ。

ローソンストア100の広報担当者:
例えば、お雑煮にそえる商品としてもお楽しみいただけますし、お重の隙間に買い足してみてもいいかなといった時にも、とても便利な商品になっておりますので、お楽しみいただけると嬉しく思います
(東海テレビ)