自動車メーカーのダイハツ工業で不正が見つかり、全ての車種を出荷停止にした問題。長野県内の販売会社にも問い合わせが相次いでいて、対応に追われている。ユーザーは「自分の車は大丈夫なのか」と不安を感じている。
ユーザーは「不安」「自分の車は…」
12月21日午前9時、大阪府のダイハツ本社に国土交通省の職員が立ち入り検査に入った。
ダイハツは20日、車の衝突試験などの不正が新たに174件見つかったと発表。
国交省は基準に適合しているか確認されるまで車の出荷を停止するよう指示した。
ダイハツも現在、生産しているすべての車の出荷を停止した。
長野県内のユーザはー。
「ロッキー」を利用している人は、「今ちょうど販売店に車を置いてきて、一応聞いたんですよ。そしたらロッキーは問題ないようなことを言ってたんで。もし問題があれば嫌ですけど」と心配している。
また、「トール」を利用している人は、「不安はあるが、それまでは何もなかったから、信用している。皆さん責任持って解明してもらわないと、走る凶器と言われていますから」と話す。

販売店に問い合わせ相次ぐ
東北信エリアに販売店を展開する「長野ダイハツモータース」。各店舗には「自分の車は安全なのか」など問い合わせが相次いでいるという。
ダイハツからの説明通り、「第三者認証機関での調査で安全を確認していて、現段階で使用を中止しなくても問題ない」と答えているという。
長野ダイハツモータース・寺西俊英社長は、「ダイハツブランドを担っている、われわれディーラーも同じように大変、申し訳ない気持ち。しっかり1人1人のお客さまに寄り添って信頼回復に努めていきたい」と話す。

長野ダイハツモータースは新車の受注は停止しているが、中古車販売、整備などのサービスは通常通り行っている。
また、納車待ちの客については、意向を確認しているという。

(長野放送)