JR九州は、JR豊肥線の三里木駅と原水駅の間に、新しく駅を設置すると発表した。
台湾の半導体製造大手・TSMCの進出による、利用客増を見込んだもので、熊本県内にJRの新しい駅が設置されるのは約7年ぶりだ。

新駅の事業費は約16億円 全て菊陽町負担

20日に開かれた定例会見で、JR九州の古宮洋二社長は「三里木駅と原水駅の間、今後、新駅の設置に向けての準備を進めていきます」と発表した。

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新しい駅の設置予定地は三里木駅から1.3km、原水駅からは1.9kmの地点の「菊陽杉並木公園さんさん」近くの町有地だ。

JR九州と菊陽町によると、整備されるのは駅舎や駅前広場で、事業費は約16億円。新しい駅は地元からの要望により造られる「請願駅」のため、全て菊陽町が負担することになる。

TSMC進出で1日延べ900人程度見込む

JR九州は、TSMCの進出で利用者の増加が見込まれることなどから、新駅の設置を決めたとしている。最終的な利用者数は1日延べ900人程度になるとみられる。

近くにいた人は「友達と遊ぶときはこの辺で遊ぶけど、三里木と原水駅は離れているのでここにできたら、ありがたい」と話した。

新駅設置に向け、熊本県の田嶋徹副知事と菊陽町の𠮷本孝寿町長、そしてJR九州熊本支社の中野幹子支社長が覚え書きに署名した。

JR九州によると、県内で新しい駅が設置されるのは2016年3月の熊本市南区の西熊本駅以来で、新駅は2027年春、供用開始予定だ。

(テレビ熊本)

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