岸田首相が実質的にトップの自民党の派閥で、正式名称は「宏池会」。
池田勇人元首相が立ち上げ、大平正芳氏、鈴木善幸氏、宮澤喜一氏を首相として輩出した名門派閥。しかし、官僚出身者が多く、党人派が多かった田中派・竹下派に比べて政争に弱く、お公家集団などと揶揄されてきた。
池田派以降は、大平派、鈴木派、宮澤派を経て、加藤紘一氏が会長の加藤派に移行する際に、河野洋平氏らが離脱して分裂。加藤氏は“加藤の乱”に破れて失脚し、その後は堀内派、古賀派、岸田派と受け継がれ、岸田文雄氏が宏池会出身では28年ぶりの首相となった。
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