フィリピン・マニラで日本人男性2人が銃撃され殺害された事件で、フィリピン人の兄弟が逮捕された。
当局は、兄弟が日本円で約2300万円で殺害を依頼され、その首謀者が日本在住の日本人だと明らかにした。

事件の首謀者は日本在住の日本人

フィリピン当局に連行される2人の男。

マニラの日本人銃撃事件で逮捕されたフィリピン人の兄弟
マニラの日本人銃撃事件で逮捕されたフィリピン人の兄弟
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首都マニラの路上で日本人男性2人を拳銃で殺害した疑いなどで逮捕された旅行ガイドの男(62)と銃撃の実行犯(50)とされるフィリピン人の兄弟だ。

8月15日の夜、日本人観光客のナカヤマ・アキノブさん(41)とサトリ・ヒデアキさん(53)さんがタクシーから降りた直後、拳銃で撃たれて殺害されたこの事件で、フィリピン当局は19日、記者会見を開き、事件の首謀者が日本在住の日本人であることを明らかにした。

フィリピン当局の会見
フィリピン当局の会見

フィリピン当局は、「旅行ガイドの男は、殺害を依頼したのは私の友人“ボス”と言っています。殺害の契約金については、900万ペソ(約2300万円)と話しています」と会見で語った。

フィリピン当局によると、逮捕された兄弟は、首謀者の日本人から900万ペソの報酬を約束されたうえ、前金として1万ペソ(約2万6000)円を受け取り、犯行に及んだという。

首謀者がフィリピン訪問時は常に運転手を務める間柄

また旅行ガイドの男は、首謀者である日本人がフィリピンを訪れた際、常に運転手を務める間柄だったことも明らかになった。

もう1人事件に関与した男は逃走中
もう1人事件に関与した男は逃走中

事件に関与したとみられる人物は、首謀者と逮捕された兄弟に加え、現場での襲撃後被害者の所持品を奪って逃走した男がいるが、その男の足取りは現時点でわかっておらず、当局が行方を追っている。

殺害された2人はカジノ目的で頻繁にフィリピンを訪問していた
殺害された2人はカジノ目的で頻繁にフィリピンを訪問していた

殺害された2人の日本人観光客は、カジノ目的で頻繁にフィリピンを訪れていて、今回は事件前日の14日に入国していたという。

フィリピン当局は、首謀者の日本人の特定を進めるとともに、計画的な殺人とみて、くわしい経緯を調べている。
(「イット!」8月20日放送より)

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