恋愛感情を利用して「おぢ」と呼ぶ男性らから1億円以上の金をだましとった罪に問われている、「頂き女子りりちゃん」を名乗る渡邊真衣被告が15日、初めて取材に応じた。渡邊被告は「詐欺じゃないと思っていました」などと語った。
愛知県春日井市内の施設に拘留されている、りりちゃんこと渡邊真衣被告(25)。15日午後3時すぎ、接見室にグレーのTシャツ姿で現れた。
Q.なんで会ってくれたんですか？
渡邊真衣被告：
前に会いたいって言ってきてましたよね。弁護士からいいと言われたのと、興味本位！
髪を短く切り、毛先には茶髪が少し残っていた渡邊真衣被告(25)。これまで、度重なる接見の申し込みに応じていなかった。
渡邊真衣被告：
私は人に嘘をついて、おじさんにお金を渡したいなと思ってもらって、お金を振り込んでもらっているから、お金は奪ってないから詐欺じゃないと思っていました
マスク越しにもわかる明るく元気な様子で、「頂き女子」としての詐欺行為を振り返った。
名古屋地裁では15日、渡邊被告作成の詐欺マニュアルを参考に、年上の男性2人から合わせて現金1065万円をだまし取った罪に問われた女子大学生・家田美空被告の裁判があった。
名古屋地裁は、家田被告に懲役3年・執行猶予5年の有罪判決を言い渡した。
自分のマニュアルを使った大学生が有罪となったことに、渡邊被告は…。
渡邊真衣被告：
みくちゃんが捕まっちゃって…。マニュアル自体はみんなに喜んでほしいと思って書いていたんですよ。教えた女の子に罪を負わせてしまったことにすごい後悔してる。あと驚いてる
接見を終えた記者は「心動かされるのも分からなくはない」と感想を述べた。
記者：
全然被告人という感じもなく、友達みたいな感覚でしゃべることができて。おぢと呼ばれる人が心動かされるのも、分からなくはないなというぐらい
人の心を動かすテクニックを窺わせた渡邊被告。次の裁判は2024年2月に予定されている。
（東海テレビ）
