ドジャース入団会見に臨んだ大谷翔平選手の愛犬の名前が「デコピン」とわかり、一躍X(旧Twitter)のトレンド1位になるなど、大きな反響を呼んでいる。

大谷翔平選手のドジャース入団会見 12月15日
大谷翔平選手のドジャース入団会見 12月15日
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この愛犬についてはMVP受賞時の映像で一躍話題になり、まだ移籍先がドジャースと決まる前に、アメリカメディアで「犬の名前が契約する球団と関係している可能性がある」との憶測が飛ぶなど、「どんな名前なんだろう」という疑問は日米の記者やファンの間で広がっていた。それだけに「デコピン」という意外な名前が、巨大なインパクトを与えているようだ。

ただ、愛犬にこのような珍しい名前を付けた人は他にもいる。

「サン」「フラン」「シスコ」

吉田茂元首相は、大変な犬好きとして知られていて、「ワンワン宰相」というあだ名が付いたほど。多いときには10匹以上の犬を飼っていたという。神奈川県の大磯にある吉田茂邸の庭には、愛犬の墓碑が残されている。

その愛犬たちの名前は独特だ。有名なのは「サン」「フラン」「シスコ」の3匹。吉田元首相といえば、1951年にサンフランシスコ平和会議に出席し、サンフランシスコ平和条約の調印文書に署名した人物だが、日本が主権を回復したこの会議で大役を果たした吉田元首相は、2匹の犬を購入して帰国していた。この2匹は「サン」と「フラン」と名付けたという。そしてこの2匹の間に生まれたのが「シスコ」だ。当然、サンフランシスコにちなんで名付けられた犬たちだ。

大磯町の郷土資料館の別館である「旧吉田邸」の鷹野真子さんによると、吉田元首相は他にも「ブランデー」「タワシ」など、ユニークな名前を付けていたという。

犬の名前が「攘夷家」?

もう一人、犬好きで有名な「偉人」がいる。上野公園に犬を連れた銅像が建つ西郷隆盛だ。

上野の西郷隆盛像 足下には愛犬の姿が
上野の西郷隆盛像 足下には愛犬の姿が

鹿児島県観光連盟によると、西郷隆盛は多いときには10匹以上の犬を飼っていたという。そのなかでも「ツン」という犬は有名だが、「シロ」「クロ」「カヤ」など毛並みなどの見た目から名前を付けていたという。

ただ中には珍しい名前の犬もいた。元々「コジャ」という名前だった犬が、なぜか外国人にばかり吠えかかることから、外国人を打ち払うという意味の「攘夷」を含む「攘夷家(じょういか)」というあだ名が付いたという。

渡邊康弘
渡邊康弘

FNNプライムオンライン編集長
1977年山形県生まれ。東京大学法学部卒業後、2000年フジテレビ入社。「とくダネ!」ディレクター等を経て、2006年報道局社会部記者。 警視庁・厚労省・宮内庁・司法・国交省を担当し、2017年よりソウル支局長。2021年10月から経済部記者として経産省・内閣府・デスクを担当。2023年7月からFNNプライムオンライン編集長。肩肘張らずに日常のギモンに優しく答え、誰かと共有したくなるオモシロ情報も転がっている。そんなニュースサイトを目指します。