12月2日に福島県須賀川市で開かれた「全国自主怪獣映画選手権」 アマチュア監督が制作した特撮映画11作品が上映された。
怪獣愛が詰まった作品が続々
特撮への思いは誰にも負けない!そんな思いを映画に込めた監督たちが、全国から須賀川市へ怪獣たちを引き連れ集結。力作を子どもたちも真剣な表情で見つめた。

観客は「始めの映像の迫力が本当にすごくて。みなさんの怪獣に対する愛や心が伝わる最高のイベントなんじゃないかなと思います」と話した。

特撮クリエイター育成を目的
ウルトラマンシリーズなどを手掛ける田口清隆監督が主催したこのイベント。若手の特撮クリエイターを育成する目的で、9年前から開かれている。

最年少監督は中学3年生
今回参加した最年少の監督は、地元・須賀川市の中学3年生・近内翔太さん。舞台挨拶では「学校でも色々やっていて、編集していたデータが飛んだりしてもう止めてくれって感じで、死にそうにもなりましたけど。すごい楽しかったです」と話した。

自己評価は30点!?
近内監督が手がけたのが「福島県獣」。福島県の形をした頭を持つ怪獣が現れ、平和な日常が崩れる物語を描いている。特撮を学ぶワークショップの仲間とともに制作した。

近内監督は「円谷英二監督にも憧れていたので、今回やってみようと思いました。最後のほうに怪獣が車に反射するところがあるんですけど、そこはすごくこだわって作りました」と話す。「作品の出来は30点」と話した近内監督。続編にも取り組む予定。

自由に撮影 特撮の広がりを
主催した田口清隆監督は「色んなアイディアだったり、思うがままに撮って良いと思う。それが自主映画だと思うので、本当に気軽にみんな自分の携帯でもなんでも撮れちゃうので、どんどんみんなが撮るようになったら広がっていくんじゃないかなと思っています」と話した。

須賀川市出身、特撮映画の神様・円谷英二監督から託されたバトンは、次の世代につながれている。
(福島テレビ)