街のあちらこちらから立ちのぼる白い煙。道路には大きな亀裂が入っている。
ここは噴火の可能性が高まっているとして、11月10日に非常事態が宣言されたアイスランドの町・グリンダビーク。
今も住民約4300人が避難しているこの町にFNNのカメラが入った。
「ブルーラグーン」も現在は閉鎖
グリンダビークの街は住民が避難しているため、まったく人影がない。

マグマの活動によって陥没したため道路には大きな亀裂ができていた。それによって街灯も大きく傾いてしまっている。

この町の観光名所が毎年70万人以上が訪れ、日本人にも人気の温泉施設「ブルーラグーン」。

現在は閉鎖されていて、溶岩流から守るための壁の建設が急ピッチで進められている。
一方、グリンダビークで唯一営業している店は、先週月曜日から営業が許可された。

最近は地震が収まりつつあり、住民は一時帰宅ができるようになった。

グリンダビークで唯一営業する店の店長:
クリスマスには家に帰りたいです。
「気候変動が火山活動にも影響」との研究に多くの関心
そうした中、中東のドバイで行われているのが、温暖化対策を話し合う「COP28(国連気候変動対策会議)」。

関係者の間では、「気候変動が火山活動にも影響を与える」という研究に多くの関心が寄せられている。
アイスランドの防災責任者は、FNNの取材に対し次のような見方を示した。

アイスランド防災責任者・レイニソン氏:
アイスランドでは大量の氷河が解けています。関連はわかりませんが、何年にもわたって最も氷河が少なくなる秋に、より多くの地震活動が見られます。

「氷と炎の国」といわれるアイスランド。氷河が解けることで地面への圧力が減り、火山活動が活発になっている可能性があるという。
(「イット!」12月11日放送より)
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