ロシアの書店でプーチン大統領のカレンダーが絶賛発売中だ。しかし、以前は多用されていたプーチン大統領の裸姿の写真がなくなるなど、これまでのカレンダーとは異変が見られている。
プーチン氏のカレンダーに異変
ロシアの書店の壁に並ぶ、2024年のカレンダー。

毎年恒例のプーチン大統領のカレンダーが、絶賛発売中だ。
1月はリーダーシップを見せるように国民の前を歩く姿の写真。4月は黒帯を持つ柔道で相手を打ち負かす姿。9月はアイスホッケーに参加。10月は悲しいことでもあったのかと想像させる表情。
FNNでは4種類のカレンダーを分析。使われていた25枚の写真に起きた異変から、プーチン大統領の思惑が見えてきた。

異変その1は、「裸を封印」だ。
ウクライナ侵攻前に出された2022年版のカレンダーでは、6月と8月に裸のプーチン大統領。タフ&マッチョ路線を続けていた。
しかし、2024年は肩にワシを乗せても、裸の画像はなく、25枚中20枚がスーツ姿だ。クールな大統領へとイメージチェンジを進めているのだろうか。

異変その2は、「写真が古い」。
現在71歳のプーチン大統領だが、使われていた写真は、ほとんどが50代から60代のものだった。
戦争イメージを払拭か
国民に年齢を感じさせない対策と見ることもできる。

プーチン大統領は、3月の大統領選に出馬する見通し。2024年のカレンダーでは、戦闘機などの兵器も封印。
世論の風向きを見て、戦争に結びつくイメージを払拭したいともとれる戦略が透けて見える。
(「イット!」 12月7日放送より)
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