2022年度農作物の被害額、約3億円。「キョン」などの有害鳥獣に対して、千葉県が新たな施策です。
この記事の画像(13枚)めざまし8スタッフ:
いました、キョンがいました。
かわいい見た目とはうらはらに、鳴き声は低く大きい声があたりに響き渡っています。
キョンの鳴き声「オーーーー」
千葉県内での生息数が7万頭を超え、生息域も拡大しているシカ科の特定外来生物「キョン」。
大繁殖の影響で住民は対策に追われています。
勝浦市の住民:
サツマイモなんか、みんな食べられちゃう。
――これって、キョン対策?
勝浦市の住民:
全部そう。
庭で育てている野菜を守るため、家の周りをネットで囲っています。
庭先に住みつかれたという、いすみ市の住民は…
いすみ市の住民:
最近家の脇の木の影で寝てるんですよね。そこに住んでます。いつもここにいるんですよ。
子ども:
確かに毎日いる…。
繁殖を続けるキョンへの対策は、まさに待ったなしの状態。
千葉県の新たな対策 「有害鳥獣捕獲協力隊」を募集
千葉県は新たな対策として、キョンを含む有害鳥獣を捕獲する人材を育てるための「有害鳥獣捕獲協力隊」を募集しました。
11月18日、狩猟経験が少ないハンターを対象に体験ツアーを初めて実施。
ツアースタッフ:
踏み板、動物がワナの中に入ってきて、板を踏むとドアが落ちます。
動物を捕獲する“わな”の仕組みや設置方法、鳥獣のさばき方などを学んだ参加者。
実際に千葉県は、ふるさと納税で、キョンの肉やキョンの革製品を返礼品とするなど、有害鳥獣の対策に力を入れています。
11月に行われたハンターを対象としたツアーでは、キョンを食材とした、ジビエ料理の体験も行われました。
――キョンの肉は?
ツアー参加者:
やわらかいです。
ツアー参加者:
上品なローストビーフ。すごくうまい。
キョンも増えてきてるんで、キョンも捕獲して流通ルートを流してやりたいなっていう気持ちになりました。
千葉県自然保護課 市原岳人 副課長:
将来の有害鳥獣協力隊を増やしたいというのが、参加隊員の狙いになっております。有害鳥獣対策のPRの支援など募りたい。
(めざまし8 12月6日放送)