広島県警の新米隊員、山田智也巡査長と父の山田秀二警部補。県警で唯一の、親子の白バイ隊員だ。「父のような白バイ隊員になるのが夢」と語る智也さんが、初めて1人で取り締まりを行った。
親子の白バイ隊員に密着
サイレンを鳴らし、車を追いかける白バイ。
運転手が「急に変わった、(ナビの)進路が。出したじゃん、ウインカーは」と言うと、警察官が「ウインカー出されても、そもそも進路変更したらだめ」と返答した。

毅然とした態度で対応したのは、広島県警の新米隊員・山田智也巡査長。隣にいるのは、父の山田秀二警部補。県警で唯一の親子の白バイ隊員だ。

運転技術を競う大会では、2人はライバル。幅30cmの橋の上を進む競技で、父の秀二さんは見事クリア。続いて、息子の智也さんも挑戦するが、失敗した。
「お父さん残念そうですが、非常にうれしがっています」とアナウンスが流れた。まだ父にはおよばなかった。

智也さんが白バイ隊員を目指したきっかけは幼い頃に見た、父の姿だ。
「若いときの父が大会に出ている写真を見て『かっこいいな』と思って、そこから白バイに乗りたくて、警察の試験を受けた」と語る山田智也巡査長。
父の山田秀二警部補は「自分と同じ道を歩んでくれたということで、純粋にうれしい。どんな違反者であろうと、同じように対応して処理できる隊員になってほしい」と話した。
智也さん初めての取り締まり
この日、初めて1人で取り締まりを行う智也さん。進路変更禁止の違反をした車を止めるが、運転手は納得できない様子。

運転手:
証拠がないじゃん
智也さん:
証拠?証拠は私の確認
それでも、ひるむことなく対応する。
運転手:
1回振り上げた拳は下げられないの?
智也さん:
下げられないじゃなくて、違反を見た以上は告知をして、何がいけないか分かってもらう
運転手:
そんなに点数稼ぎたい?
智也さん:
点数稼ぎたいわけじゃない。点数稼ぎだろうと言われますが

まだまだ勉強中の智也さん。「父親が白バイ降りるまでには『ここまでになったよ』と胸を張って言えるようになりたい。父のような白バイ隊員になるのが夢」と語る。
憧れの父の背中を追い続ける。
(「イット!」 12月5日放送より)