東京都は、私立校を含めたすべての高校の授業料を、実質無償化することを明らかにした。

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東京都・小池知事:
高校授業料の実質無償化や学校給食費の負担軽減に大胆に踏み出し、スピード感をもって、子育て世帯を全力でサポートしてまいります

街で声を聞くと、30代の母親は「物価高をすごく感じているので、無償化にしてくれるのは本当にうれしい」と笑顔で語った。

都は、物価高騰などから子育て環境が厳しくなっていることなどを考慮し、所得制限の撤廃の方針に踏み切ったという。

所得制限撤廃で私立進学に積極的な声

現在都内の高校授業料は、年収が910万円未満の世帯に対し、都立は国の支援で無償化されているほか、私立は国の支援に都が上乗せすることで、実質無償化となっている。

現在は所得制限があるが…
現在は所得制限があるが…

この910万円未満という所得制限を、来年度から撤廃。すべての高校授業料が、実質無償化されることになる。

来年度から所得制限が撤廃される
来年度から所得制限が撤廃される

新たに授業料無償化の対象に加わる年収910万円以上の家庭からは、私立進学に積極的な声が多く聞かれた。

40代母親(世帯年収910万円以上):
長女も私立受けようと思って受験を考えているのと、下の子も考え中なので、そうなればすごく助かります

30代母親(世帯年収910万円以上):
(来年高校受験で)都立と私立を視野に入れていて、そうなってくると(私立を)視野に入れやすくなる

授業料が無償化された場合、そのお金を何に使いたいか聞いてみると…

30代母親(世帯年収910万円以上):
子どもが使いたいことがあれば、そっちに回してあげればいいかな。
(Q.何に使いたい?)
息子(中学2年生):
陸上をやっているので靴とか欲しいです。

40代母親(世帯年収910万円以上):
絵画やダンスをやりたいと言っているので、習い事に回したいです。
(Q.習い事以外だと?)
家族旅行です。ハワイに行きたいです

東京都では、高校の授業料実質無償化のほかにも、公立の小中学校の給食費についても無償化に向けた支援を行う方針。
(「イット!」12月5日放送)