12月1日、長野県軽井沢町で、電動キックボードと高速バスが衝突した事故。県警は4日、死亡したのは、町内に住む39歳女性と発表した。7月の法改正後、県内では初の人身事故だという。県警は、電動キックボードに乗る際は事前に練習しておくことや、ヘルメットを着用することを呼びかけている。

国道で高速バスと出合い頭に衝突

モーターを搭載し自走する電動キックボード。都市部では若者を中心に人気となっている。 

この電動キックボードによる事故が軽井沢町で起きた。

12月1日の夕方、国道18号線の交差点で女性の運転する電動キックボードと高速バスが出合い頭に衝突。 女性はその場で死亡が確認された。

県警は死亡したのは軽井沢町のアルバイト従業員の39歳女性と発表した。

事故現場(軽井沢町 12月1日)
事故現場(軽井沢町 12月1日)
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ヘルメット未着用か

4日、事故現場には花が手向けられていた。 

現場は丁字路で女性が交差点を左折したところ国道を直進していた高速バスと衝突したとみられる。 

警察によると、高速バス側の信号は青だったという。 

女性はヘルメットを着けていなかったとみられる。

事故現場(軽井沢町 12月4日)
事故現場(軽井沢町 12月4日)

道交法改正後、県内初の人身事故 

電動キックボードを見据え新たに分類されたのが特定小型原動機付き自転車。最高速度は時速20キロ以下。 16歳以上であれば免許が無くても運転できる。ヘルメットの着用は努力義務となっている。 

一方、性能によってはスクーターと同じ一般原動機付自転車に分類される場合もある。

軽井沢の事故は法改正後、県内では初の人身事故となったが、電動キックボードがどの分類に入るかはまだわかっていない。 

電動キックボードの区分
電動キックボードの区分

乗る前に練習、ヘルメットの着用を

観光地での貸出なども増えつつあるキックボード。

長野県警交通企画課の三浦仁士理事官は、「乗る前に空き地などの安全な広い場所で発進・減速などのアクセル・ブレーキ操作、曲がることを想定して、左右折の練習をしっかりして、ヘルメットは普通自転車と同じように着用の努力義務がある。必ず着用して運転してほしい」と、注意を呼びかけている。

事故現場(軽井沢町 12月4日撮影)
事故現場(軽井沢町 12月4日撮影)

(長野放送)

長野放送
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