12月1日夜、北海道各地で空が赤く染まる「低緯度オーロラ」が相次いで観測されている。

“低緯度オーロラ”を肉眼で観測

美幌峠で撮影された低緯度オーロラ(12月1日午後8時29分、撮影「KAGAYA」)
美幌峠で撮影された低緯度オーロラ(12月1日午後8時29分、撮影「KAGAYA」)
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北海道のオーロラに詳しい星空写真家「KAGAYA」さんが午後8時30分ごろ、北海道東部の美幌峠で撮影。

空の下の部分が赤く染まっていて、肉眼でもうっすら見えたという。

「低緯度オーロラ」は、「太陽フレア」に伴う磁気嵐によって普段より南の地域でオーロラが発生し、その上部の赤い光が地平線付近でみられる現象だ。

SNSでも次々投稿「日本で見える日が来るとは」

SNSでも目撃情報が次々と投稿されていた。
「日本でオーロラが見える日が来るとは」
「肉眼でも赤いのが見える」 
「家から見えた」

北海道北東部の雄武町日の出岬でも観測(12月1日午後8時30分ごろ、撮影「エフエムなよろ 嘉藤」)
北海道北東部の雄武町日の出岬でも観測(12月1日午後8時30分ごろ、撮影「エフエムなよろ 嘉藤」)

北海道東部の陸別町や北部の名寄市の天文台でも観測されていて、1日午後10時45分現在も肉眼で確認された。

陸別町の銀河の森天文台によると、同町で肉眼で確認されたのは20年ぶり。

「太陽フレア」の影響

11月29日に発生した太陽の爆発現象「太陽フレア」によって太陽風が放出され、地球にプラズマが到達したことが原因とみられている。

北海道北部の名寄市で撮られた低緯度オーロラ(12月1日午後10時11分、撮影「なよろ市立天文台 渡辺」)
北海道北部の名寄市で撮られた低緯度オーロラ(12月1日午後10時11分、撮影「なよろ市立天文台 渡辺」)

爆発の規模は、5段階の上から2番目で中規模クラスだったが、地球にプラズマが到達しやすい方向で発生したことから、オーロラが観測されたもよう。

約11年周期でピークを迎える太陽活動は、2025年ごろピークを迎える見込みで、北海道で再びオーロラが見られる可能性がある。

北海道東部の陸別町で撮られた低緯度オーロラ(12月1日午後8時30分、撮影:銀河の森天文台)
北海道東部の陸別町で撮られた低緯度オーロラ(12月1日午後8時30分、撮影:銀河の森天文台)
北海道文化放送
北海道文化放送

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