25歳の劇団員の急死に揺れる宝塚歌劇団。

宝塚歌劇団元スタッフ「長時間労働とパワハラ、暴言をかけられるというのが重なって、本当に精神的にもまいってしまって」

「イット!」のカメラの前で話すのは、宝塚歌劇団の元スタッフの男性。
自身も劇団の演出家から、日常的に「いい学校でてても、仕事できへんやつはできへんなあ。もう辞めてしまえ!」などと言葉をかけられていたという。

日常的な数々の暴言。
さらに、当時のLINEを見ると、午前1時を過ぎても勤務を続けていたことがわかる。

休日出勤を強いられ続け、睡眠時間は平均で4時間ほどが続いたという男性。

次第に、心身に不調を来していったというが...。

宝塚歌劇団元スタッフ「辞めますというようなことを伝えた時に、『こういう状況になっていたというのを一切他言しないように』というような念書を書かされましたね」

辞職の際、「パワハラや長時間勤務などについて他言しない」という、口止めとも取れる念書を書かされたというのだ。

そのため男性は、これまで自身が受けたパワハラなどを口外していなかったというが、今回、カメラの前に立つ決意をした理由は...。

宝塚歌劇団元スタッフ「会見を見て、劇団自体が変わる気がないのかなと感じて、少しでも良い方向に変わってほしいなと」

会見では、劇団員の急死について「パワハラやいじめはなかった」とした宝塚歌劇団。

しかし、一連の問題の責任を取る形で21日、阪急阪神ホールディングス角和夫会長が、劇団員を養成する、宝塚音楽学校の理事長から退任する方向で調整が進められていることがわかった。

では、阪急と宝塚というのは、どういった関係にあるのか。

元スタッフの男性は...。

宝塚歌劇団元スタッフ「会見に出てきた3人は、(現在は)ほぼ稽古場に顔を出すような人ではないので、あの人たちはどっちにしろ見てない」

そもそも宝塚歌劇団は、阪急電鉄のエンターテインメント事業を担う部門の1つ。
およそ400人の劇団員らが在籍している。

阪急電鉄の社員たちは、その幹部などを担っているが...。

宝塚歌劇団元スタッフ「(阪急の人が現場に来ることは?)稽古場とかですか? 見たことがないですね。稽古は本当に、生徒と演出部が基本的に回しています」

自治が認められているため、劇団内でのいじめなど、ほとんどの社員は把握していないという。

しかし...。

宝塚歌劇団元スタッフ「阪急電鉄の、なんかパワハラ相談みたいなのはあったはずですね。ただ、そこに言おうという思考にならなかったですけどね」

いじめやパワハラの相談窓口は、阪急の社員らが担っていて、劇団員やスタッフが簡単に訴え出ることができない場だったという。