猫ちゃんの“カリカリ”が生んだ光景が、SNSのXで注目を集めている。
先代から爪とぎされ続けたふすま、遂に貫通しました。
symnyさん(@symny)が投稿したのは、愛猫の弥勒くん(約6カ月・オス)が爪とぎをしたという、自宅にあるふすまの写真。完全に穴が開いてしまっているのだ。

そこには頭ほどの大きさの穴から、勢いよく顔と手をのぞかせる弥勒くんの姿が。表情からは「やってやったぜ」と言わんばかりの達成感が伝わってくる。

それもそのはずかもしれない。symnyさんの自宅では先代猫のちびくんも暮らしていた。弥勒くんと面識はなく、残念ながら2023年1月に“虹の橋”を渡ったそうで、同じ場所でよく爪とぎしていたというのだ。
投稿を見た人からは「先代!これが先代が見たかった景色かニャ!!」「いい顔してやがる…」といった反応が寄せられ、14万以上のいいねを集めた(11月24日時点)。
最初は手だけが出て…貫通の一部始終
“二代”に渡る猫はなぜこのふすまにひきつけられたのだろう。貫通した時の状況や弥勒くんとちびくんについて、symnyさんに聞いた。
――猫のふすまでの爪とぎはいつごろから?
ここは部屋と部屋をつなぐ、いわゆる「戸襖」です。先代のちびがいつ頃から爪とぎするようにになったかまでは覚えていないのですが、約3~4年前くらいからだったと思います。
――なぜ猫たちは、ここで爪とぎをしたがったと思う?
ふすまを挟んだ向こうに自分がいて、音楽制作をしたりするので、彼らからしたら「何か音が鳴るものがふすまの向こうにあるから開けてみてみたい!」という気持ちだったのかも知れません。我が家には複数の猫がいるのですが、ふすまで爪とぎするのは、ちびと弥勒のみでした。

――弥勒くんが貫通した時はどんな状況だった?
カシャカシャと音がするたびに微笑ましく見守っていました。最初は手だけが出てきて、弥勒と目が合い、そこから噛みちぎりながら顔が通るくらいの大きさになったものでしたから「これはシャッターチャンス」とばかりに、笑いながら何枚か写真を撮影しました。何とも言えない表情をしていたのでつい、共有したくなった次第です。
ちびくんはふすまを開けられるのに爪とぎに…
――弥勒くんはどんな猫ちゃん?
名前は県道「36」号線沿いで譲渡いただいたことからきていて、2023年5月、我が家に迎えました。性格は両極端で弥勒といいながら、般若のような時もあります。般若モードの時は屋内を飛び移り、ぬいぐるみをなぎ倒しながら暴れまわります。弥勒モードの時には喉を鳴らしながら甘えてきて、自分の顔をこすりつけたりします。

――弥勒くんはふすま以外でも爪とぎはする?
キャットタワーに爪とぎを用意しており、基本的にはそこでしています。
――先代猫のちびくんはどんな猫だった?
2013年に6匹の捨て猫を母が見つけ、お迎えして“里親”探しをした結果、最後に残った1匹がちびでした。実に10年という長い時間を一緒に過ごしましたが、子どものころは弥勒に負けず劣らずのやんちゃで、大人になるにつれ、落ち着いていきました。今でも大好きな家族の一員です。
――ちびくんは今回のふすまをどうしていた?
ちびはとても賢く、少しの隙間があればスライド式のドア、ふすまを開けることができました。ただ(ふすまについては)開けるためではなく、まさに爪とぎのために使っていたようです。
開いた穴は少しずつ拡大中
――ふすまの貫通後、弥勒くんはどんな様子?
貫通後も穴から見えるものが気になるようで、顔を覗かせたりします。周辺を噛みちぎっていたりしているので少しずつ穴は拡大しており、通れるようになるのではと楽しみにしています。
――話題となったことについて思うことは?
弥勒がやってくる前も我が家には猫がいて、全員が捨て猫や野良猫でした。投稿を見た動物を愛する皆さんが、最後まで愛情を注いでいただけることを心から願います。この写真で皆さんが笑顔になってくれれば幸いです。
先代から爪とぎされ続けたふすま、遂に貫通しました。 pic.twitter.com/iljPzayLjZ
— symny(ビーカー) (@symny) November 7, 2023
なおsymnyさんは、ふすまを「修理するのがもったいなく感じている」ともしていた。ちびくんと弥勒くんが開けた穴は、そのまま残るかもしれない。
(画像提供:symnyさん)