イスラエル軍は、パレスチナ自治区ガザ最大の病院で、イスラム組織ハマスの地下トンネルが見つかったと発表した。ガザ保健省は、イスラエル側の発表を否定している。
そんな中、FNNではイスラエルの情報機関「シン・ベト」の元情報官を単独取材。発見されたというトンネルなどのことを「ガザのメトロ」と呼んでいることがわかった。

イスラエル軍は、突入したシファ病院を15日から調査していたが、ハマスの司令部があるとする地下トンネルを見つけたとし、16日に映像を公開した。
一方、ガザ保健省は“病院は人道的施設であり、イスラエル軍の発表は虚偽である”と主張。

その上で、“子供たちのための食糧、ミルクがない。電気もなく未熟児が多数死亡する可能性がある”と現状を訴えた。

ハマスに拉致された人質の捜索も続けられている。
イスラエル軍は、シファ病院の近くの建物でイスラエル人女性(65)の遺体が見つかったと発表した。
「ガザは石灰石の上にある。地下でのインフラ作りはより簡単」
今回、シファ病院の地下で発見されたというトンネルなどのことを、イスラエルの情報機関「シン・ベト」が「ガザのメトロ」と呼んでいることが元情報官への取材でわかった。

情報機関「シン・ベト」元情報官 ベン=イツァーク氏:
我々は「ガザのメトロ」と呼んでいるが、色々なインテリジェンスを把握している。
ガザは石灰石の上にあるため、地面を掘って地下にインフラを作ることがより簡単で、隠れるのにはもってこいだ。

元情報官は、“地下トンネルには爆発物が仕掛けられているおそれがあるため、イスラエル軍が慎重に対応している”との見方を示した。
(「Live News days」11月17日放送より)
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