各地で紅葉が見ごろを迎えているが、「住んでよし」「訪れてよし」と思える町を目指して長崎・佐世保市江迎町でカラフルな「花手水」や「逆さ紅葉」が観光客の目を楽しませている。
江迎町で見られる美しい風景
2023年11月15日から一般公開が始まった佐世保市江迎町にある寿福寺の「逆さ紅葉」。まるで水面に映ったかのように美しい景色が広がっている。

広間の畳をはがしアクリル板をはめ込んでいて、色付いた紅葉が逆さに映し出されている。

江迎町は佐世保市の北部に位置する町で、「逆さ紅葉」のほかにも「繭玉まつり」や「水かけ地蔵」それに「千灯籠まつり」など1年を通してイベントが盛りだくさん。
カラフルな花手水が観光客をもてなす
町のあちこちで出迎えてくれるのは、美しい花を浮かせた「花手水」だ。

テレビ長崎記者:
江迎町内にはいたるところに花手水が置かれていて、店の前はもちろん店内にも花手水があり、ゆっくりとした時間を過ごすことができます。

「花手水」は2023年11月11日から始まった「笑迎(えむかえ)WEEK~秋の温もり~」にあわせて、江迎町内にある寿福寺や平戸街道など約50カ所に置かれている。
福岡から訪れた人:
とてもきれいでしたお花めっちゃ元気。癒やされますね。
神奈川から訪れた人:
きれいで可愛らしい、珍しいなと思った。浮いている感じがいい。また時期を改めて来たいなと思う。

「笑迎WEEK」の花手水は、江迎活性化協議会が町民と一緒に観光客をもてなし、町の活性化を図ろうと2023年3月に始めた。花や水の交換は町民が担っている。

潜龍酒造・山下庄左衛門社長は「江迎町民は一期一会のおもてなしをしたいと思うので、花を見て少し心を安らげていただきたい。1年間を通じて江迎に来ると何かあるんだなと発信を続けていければいい」と話す。
サステナブルな取り組みも
冠婚葬祭業者や花き農家などから譲ってもらった「ロスフラワー」も花手水に生まれ変わった。

町内の休耕地では、小学生たちが花手水に使う花を育てており、その畑の土作りには花手水の器の材料のひとつ、竹を焼いて作った炭が活用されている。

江迎活性化協議会・末永信仁さん:
それぞれのイベントが単体で行っていたが一緒にすることでよりたくさんの客に来ていただきたい。見て楽しむ、食べて楽しむとか五感で楽しんでもらいたい。
寿福寺を幻想的な雰囲気に包む一夜限定のライトアップなど、次々と新たな取り組みも登場している。「笑迎WEEK」は11月26日までで、花手水や逆さ紅葉が出迎えてくれる。
(テレビ長崎)