夏になると無性に食べたくなるのが、冷やし中華!

冷やし中華の名店「銀座 萬福」では、多くのお客さんが冷やし中華を注文していた。

客A:
冷やしそば(冷やし中華)のしょうゆ味

客B:
冷やしそば(冷やし中華)

客C:
冷やしそば(冷やし中華)

この記事の画像(22枚)

さらに、街ではこんな声も聞かれた。

女性A:
冷やし中華をお弁当にして持って行きましたね。みんなやってるよね、冷やし中華弁当

安くておいしい冷やし中華は、今やお弁当としても愛されている。

一方でこんな声も…

女性A:
具材を刻むのがめんどくさい

女性B:
難しい。(卵を)フライパンで均等に焼くのができない

冷やし中華は、意外と「面倒くさい」「難しい」というのだ。

そこで今回の「ココ調」は、創業91年、戦前から冷やし中華を提供する名店「銀座 萬福」の三代目店主に、最高においしい冷やし中華の作り方、さらに超時短料理にくわしい料理研究家から、簡単にできる調理法を教わった。

錦糸卵は「白身を切るように混ぜて弱火」がポイント

まずは、冷やし中華に欠かせない錦糸卵の作り方。

女性B:
ボコボコしちゃいます。細く切るのもブチブチちぎれちゃうので…

子供:
ママの卵はおいしくない

女性B:
ヒドイんだけど(笑)

子供:
薄くないんだもん

タマゴを焼く時に空気が入り、途中で破れたりするなど味にもムラが出てしまい、意外とキレイに作るのが難しい錦糸卵。

そこで、名店「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さんのキレイでおいしい作り方を見せていただいた。店主の作る冷やし中華は、ムラのないキレイな色の錦糸卵だ。

最初の調理ポイントは?

「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さん:
箸を広げて白身を壊します

混ぜるときには空気が入らないように、白身を切るように混ぜる。

そして、一番のポイントは弱火。火が強いとボコボコと空気が入って破れやすくなるが、弱火で焼けば均等に焼けて、破れにくくなるのだとか。

タマゴは熱い状態だと形が崩れやすいため、冷ましてから切ればキレイにカットすることができる。

では、錦糸卵の超時短術は?

料理研究家・浜口恭子さん:
これは100円ショップで売られているものなんですけれども、これを使うとすごく簡単に錦糸卵を作れるんです

DAISOの調理グッズ「レンジで薄焼き卵」100円(税別)は、溶いた卵大さじ2を入れて平らにならし、600ワットで15秒加熱すると、薄焼き卵ができる。

これを丸めてカットすれば、約2分でカンタン錦糸卵の完成だ。

キュウリは皮のバランスが大事

続いて、シャキシャキした歯ごたえが欠かせないキュウリ。

男性A:
パリッとしてほしいですね。キュウリの食感が好きなんで

冷やし中華のキュウリは、口当たりがシナシナしているとおいしさも半減してしまう。シャキッとさせる切り方のコツを聞いた。

「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さん:
斜めにこう(切ります)。外の皮の部分と内側のやわらかい部分がちょうどいい割合で切れて、歯ざわりがよくなります

きゅうりは斜めに輪切りしてから千切りをする。こうすると皮がバランスよく残り、シャキシャキした食感になる。

ちなみに、お弁当にする場合は水分が抜けるため、太めに切るのがおすすめだそうだ。

では、キュウリの超時短術はどうなのか。

料理研究家・浜口恭子さん:
今回はこちらのスライサーを使っていきます

曙産業の「きゅうりウェーブスライサー」1000円(税別)の実力は?

キュウリをスライサーにあてて滑らせると、みるみるうちに千切りの形になっていく。

ポイントは斜めに回しながら刃にあてること。こうすると皮もちゃんと残っているので、食感もシャキッとする。かかった時間は約20秒だった。

ハムは丸めて切るとくっつかない

次は、お肉のおいしさが詰まったハム。普通に切るとどうしてもくっついてしまう…その解決法は?

「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さん:
ちゃんと取って、1枚ずつにするということですね

パックから出したハムは、一度剥がしてから切るとほぐしやすくなる。

さらに、油を包丁につけて切ると、くっつきを防ぐことができる。こうすると口当たりのいい、おいしいハムになるんだとか。

では、超時短術はどうだろう。

料理研究家・浜口恭子さん:
これは丸めてしまいたいと思います

丸めて切ると、ハムの1本1本が丸みを帯び、2枚同時に切ってもくっつきにくくなり、ほぐれた状態にすることが可能なのだ。

お弁当には油を和えるのがおすすめ

続いては、麺のおすすめポイントだ。

「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さん:
これは、ほぐしてあげます

ほぐすことで茹でるときにバラバラになり、熱が均等に伝わる。

「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さん:
ほぐした後に手で強弱をつけるように(麺を揉みます)。これは茹であがったときに、麺にコシが出るようになるんですね

そして、さらに麺がおいしくなるワンポイントアドバイス!

「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さん:
麺がくっついちゃうという方がいらっしゃると思うんですが、 ごま油やオリーブオイルを和えると、くっつかないで食べられる

作ってから食べるまでの時間が長く、麺がくっつきがちな冷やし中華弁当には、この油がおすすめだそうだ。

では、麺の超時短術は?

料理研究家・浜口恭子さん:
100円ショップに売っている調理グッズを使います。火を使わずに簡単に麺を茹でられるんですよ

DAISOの「電子レンジ調理器」100円(税別)の使い方は簡単。容器に麺と水を入れて、600ワットで6分加熱する。そのままお湯を捨てて、水で冷やせばOK。ザルを使わない分、洗い物も減って一石二鳥だ。

そしてこちらが、「銀座 萬福」三代目店主・久保英恭さんがスーパーで買った食材だけで作った冷やし中華の完成品!卵もハムもキュウリも市販のものだが、キレイに彩られている。

一方、こちらは簡単レシピで作った冷やし中華。火をまったく使わずに約8分30秒で完成した。

みなさんもこの夏、試してみてはいかがだろうか。

(「めざましテレビ」『ココ調』7月10日放送分より)

(「めざましテレビ」特設サイトでは、「今日のココ調」など人気コーナーのコンテンツが無料で楽しめます!特設サイトはこちら