町長が町の職員に対し、パワハラとみられる言動を繰り返していたことが、FNNの独自取材で明らかになった。

「お前ぐらいだそんなアホ」町長の“パワハラ発言”

渦中の人物は、愛知県東郷町の井俣憲治町長(57)。記者に「ハラスメントをしたという認識はあるか」と問われると…。

「僕も今でも心に残っている、反省しているものもありますので」と答えた
「僕も今でも心に残っている、反省しているものもありますので」と答えた
この記事の画像(7枚)

愛知・東郷町 井俣憲治町長:
全くないとは言いません。僕も今でも心に残っている、反省しているものもありますので。

“心に残っているハラスメント”とはどのようなものなのだろうか?FNNは、井俣町長がパワハラ発言をしたとみられる音声を独自に入手した。

「どんだけ仕事してなくて同じ給料なの、お前らだけだって」
「どんだけ仕事してなくて同じ給料なの、お前らだけだって」

井俣町長の発言の音声データ:
そんなおれへんて、お前ぐらいだそんなアホ。どんだけ仕事してなくて同じ給料なの、お前らだけだって。○○君がやっている仕事はさ、パートのおばちゃんだってできるんじゃないの?

「全員10月に飛ばしてやろうと」
「全員10月に飛ばしてやろうと」

町の職員を罵倒する音声。さらにこう続く。

井俣町長の発言の音声データ:
お前ら定年するまで、ずっと異動なしにしてやるぞ。全員10月に飛ばしてやろうと。

職員アンケートで半数が「受けた」「見た」

男性職員によると、町長のパワハラ発言は2022年ごろから繰り返しあったという。

東郷町の男性職員:
2月に幹部が集まる会議があって、部長が「最上級のあんぽんたん野郎」って言われた。

状況を見かねた男性職員が、町の職員を対象にアンケート調査(一般職員約230人対象)を行ったところ、回答者の半数を超える39人が町長のハラスメントを「受けた」または「見た」と回答。

さらには、町長が着ぐるみを着た女性職員に抱きつくセクハラ行為もあったという。

セクハラ「ないと思う」 後日会見で説明予定

FNNによる11月13日午前7時半ごろの直撃取材に、井俣町長はこう弁明した。

Q:セクハラは?
愛知・東郷町 井俣憲治町長:

それはないと思うんですけれども。

Q:心当たりはない?
愛知・東郷町 井俣憲治町長:

具体的なあのものがあれば別ですけど、何も分からないまま、私もいいかげんなこと言えませんので。

井俣町長は今週中にも会見を開き、詳しい経緯を説明するとしている。
(「イット!」11月13日放送分より)