イスラエル軍とイスラム組織・ハマスが戦闘を続ける、パレスチナ自治区・ガザにある病院の医師は、停電で治療ができず、避難することもできないと窮状を訴えた。

ガザ地区最大のシファ病院は、機能停止から2日目の11日も停電が続き、医薬品の不足から医師は医療活動が続けられないと訴える。

シファ病院の医師:
電気がないため保育器が動かせず、新生児2人が死亡した。
南部に避難したい人たちが病院の外に出たら攻撃され、院内にいる家族も爆撃を受けた。
国境なき医師団は“市民が容赦ない爆撃にさらされている”としてイスラエル軍を非難し、即時停戦を求めた。

これに対しイスラエル軍は、一般市民への攻撃を否定したうえで、“病院は包囲しておらず、避難ルートの確保を進めている”と主張したほか、“300リットルの燃料を病院に渡そうとしたところハマスがこれを妨害した”としている。
こうした中テルアビブ市内では、約240人の人質の解放を求める集会が開かれた。

このイベントは女性たちが立ち上げ、会場には、電光掲示板に襲撃の日からの経過時間が示されている。
支援団体は「われわれ女性は、立ち上がって『こんなの絶対に許されない』と言わなければならない」と話す。

人質解放に向けた情報が錯綜(さくそう)する中、家族らは一刻も早い帰りを待ち望んでいる。
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