東京都内の新宿や渋谷、“繁華街”などでよく見かける広告宣伝車。

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「夜明けの頂点」を自称するホストクラブの広告から、「高収入」をうたう求人広告まで様々な種類があります。

華やかな男性が大きくプリントされた宣伝車
華やかな男性が大きくプリントされた宣伝車

こうした広告宣伝車に対して、東京都は、「都市の良好な景観を損なう」、また「子供たちへの影響」や「交通事故を引き起こす懸念がある」として、規制強化に乗り出しました。

2人の娘がいる親:
娘と一緒に歩いていたりすると、見た目のかっこいいお兄さんとか映っていたりすると、「あの人アイドルなのかな」って言われたりとか、答えづらいというか。子供に見せたくないというのは、親としてあります。

しかし、中には「なくなってしまうと困る」という意見も。

音楽関係者(40代):
うちのバンドでああいうの(宣伝車)出そうかな、となっていて。規制されると困ります。

音楽関係者(50代):
歌舞伎町によくいるんですけど、すごいうるさいですよ。やっぱり、ちょっと音はでかすぎるかなと、ずっと思っています。

肯定的な意見を持っている人でも、「うるさい」と感じる音。
一体どれほどのものなのか、実際に音の大きさを騒音計で測ってみると、なんと「78.1㏈」。これは、航空機の機内やゲームセンターの店内に匹敵するレベルの音量です。

さらに問題は音だけではありません。

タクシーの運転手:
一言で言ったら迷惑って、感じですよね。全然動かない時は(客の)舌打ちとか、後ろから聞こえてきますもん。狭い道へトラックで入って来られても、動けなくなったりとかするのが、ちょっと仕事に支障ありますよね。(スピードが)やっぱりゆっくりですよね。

ゆっくりと走る広告宣伝車 後ろには車の列が
ゆっくりと走る広告宣伝車 後ろには車の列が

ゆっくり走る広告宣伝車によって、渋滞がうまれることもあるといいます。

規制の“抜け道”「都外ナンバー」

これまでも東京都は、「照明は出来るだけ明るさを抑え、点滅は禁止とする」、「不快感を与えないデザインにする」、「自動車運転者等の注意力を散漫にさせるデザインでないこと」など、デザインについての規制を設けてきました。

東京屋外広告協会HPより
東京屋外広告協会HPより

現在はこうした基準を満たし、審査を通った広告宣伝車だけが都内で走行できることになっていますが、「めざまし8」が繁華街で実態調査をしたところ、2時間で渋谷で57回、新宿では77回と、約2分に1回以上ものペースで、基準を超えているように見える宣伝車が走っていきました。

都の審査があるにも関わらず、なぜこれほどまでに、ド派手な広告宣伝車が街中にあふれているのでしょうか。

そこには“ある抜け道”が関係していました。

繁華街で取材を続けていると、基準を超えているとみられる宣伝車のナンバープレートが“奇妙な”ことに気がつきます。

取材スタッフ:
野田ナンバーですね。千葉の方から来ているんでしょうか。こちらのトラックは横浜ナンバーですね。こちらは大宮ナンバーと書かれています。

その多くが、埼玉や神奈川などの「都外ナンバー」

実は現在の、東京都の規制は、対象が「都内ナンバー」に限られているため、「都外ナンバー」の派手な広告宣伝車が横行する事態になっているのです。

11月7日に東京都・新宿区・警視庁が行った広告宣伝車の実態調査でも、「都外ナンバー」がほとんどでした。

こうした事態を重く受け止め、都は2024年5月から規制を「都外ナンバー」まで広げ、規制を強化する方針を打ち出したのです。

普段、広告宣伝車を出しているという、ホストクラブの関係者は…。

歌舞伎町のホストクラブ関係者:
誰か1人でも知ってもらいたい、印象に残ってほしいという思いはあります。月に100人、初回の方が来るとしたら、20~30人は宣伝車を見た方です。
ただ、規制が強くなるっていうのは、住民の方からのクレームとかがあると思うので、迷惑がかかるなら規制は仕方ないと思いますが、迷惑かけない程度にはやらせていただきたい。
(めざまし8 11月10日放送)