廃炉に向けた作業が続く福島第一原発では、燃料デブリの取り出しに新たな壁が立ちはだかっている。

原子炉格納容器の扉の入り口に溜まる堆積物により、ロボットを入れることができないという。

燃料デブリの取り出しが難航

廃炉に向けた作業が続く、福島第一原発。

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これから待ち構えるのが最難関の燃料デブリの取り出しだ。

2号機とほぼ同じ構造の、5号機の原子炉格納容器の中で、経産省・木野正登参事官は「1・2・3号機、燃料デブリが筒を伝って溶け落ち、床の一番底まで落ちている」と説明した。

燃料デブリの取り出し作業は、ロボットを投入して行われる。

しかし10月、立ちはだかる新たな壁が判明…。それは、扉の入り口に溜まる堆積物だ。

廃炉作業は最長で事故後40年

このままではロボットを入れることができない。

経産省・木野参事官が「デブリが落ちているのはここなんです」と話す。

「2号機ではここ一帯がデブリですか?」と記者が聞くと、「大体高さこの辺くらいまで、80cmくらい」と木野参事官は答えた。

国と東京電力が、最長で事故後40年かかるとしている、廃炉作業。

事故からまもなく12年8カ月が経とうとしているが、まだ先は見通せない。
(「イット!」 11月8日放送より)

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