大分県内ではこの2週間ほどで、別府市や日田市などで建物火災が相次いで起きている。火災が起きやすい時季となる中、各家庭で注意するポイントなどを取材した。

建物火災相次ぐ…

11月2日、日田市中心部で住宅や工場など12棟が焼ける火事があった。消防によると、工場の焼却炉付近から燃え広がった可能性があるという。
また、火事は別府市でも…10月22日には住宅6棟が焼け、住人2人が死亡。
そして、10月31日にも住宅など8棟が焼ける火事が…県内では火災が相次いでいるが、これからの時季は特に注意が必要。

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この時季は火災に注意

こちらは2021年の大分県内での建物火災の月別の発生件数。
1月と2月、そして、10月から12月にかけて多くなっているのがわかる。秋や冬は空気の乾燥などで火災が起こりやすいという。

古い建物密集…過去には大規模火災も

「火災の起こりやすい気象状況が続いているので火の取り扱いに十分注意してください」
相次ぐ火災を受け、別府市消防本部ではパトロールを強化している。
市内では6日も消防車が注意を呼び掛けていた。
消防が警戒感を高めているのは別府ならではの事情があるからだ。

10月31日に住宅など8棟が燃える火事があった別府市の現場は、住宅がかなり密集していて家と家との距離が非常に近いことが分かる。

別府の市街地には空襲の戦火を免れた古い建物が多く残されている。こうした要因により、これまでにも大きな火災が発生している。

別府市消防本部予防課の此本康秀課長は「老朽化した木造住宅だと火が燃え広がりやすく一旦火災になると拡大傾向にある。具体的に火災の要因を取り除く対策を日頃から実践してもらいたい」と注意を呼び掛ける。

家庭でできる対策も

火事を防ぐためには各家庭での対策も重要。
コンセントでの火災を再現した実験映像。
差し込み口などにほこりがたまっていると…火がつき、そこから燃え広がる恐れが…こまめな掃除など電化製品まわりの点検が大切だ。

一方、こちらはグリルで起こる火事の実験映像。
汚れないようにアルミ箔を使って調理する人も多いと思うが、油が付いたまま長く使っていると出火する恐れがあり、調理器具の使い方にも注意が必要となる。

火事が起こりやすくなるこれからの時季、家庭でできる対策を心掛けることが大切な命や財産を守ることにつながる。

(テレビ大分)

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