防衛省の茂木陽報道官は7日、隊員が報道陣に向けて中指を立てる行為を行った岐阜市の射撃場での訓練再開には、隊員に対する服務教育の徹底が必要だとの認識を示した。
岐阜市の陸上自衛隊日野基本射撃場では、6月、訓練中に当時18歳の隊員の男が自動小銃を発砲して隊員3人を殺傷する事件が起き、これを受けて訓練を中断していた。
6日に訓練は再開されたが、その際に敷地内に入る車両に乗った隊員の一人が報道陣に向けて中指を立てるしぐさを取ったことを受け、7日の訓練は再び中止になった。
茂木報道官は会見で、中止は「服務教育等の再徹底を図っているため」と説明した。その上で、訓練の再開については、「服務教育等の再徹底は当然のこととして、射撃場の安全管理に必要な手順を確実に順守した上で実施していきたい」と強調した。
また、隊員が20代の男性の一等陸士であると明らかにした上で、「本人がどういう認識で当該行為を行ったのか、訓練再開に向けての大切な日という正しい理解があったのか、陸上自衛隊で事実関係の確認中である」と述べた。