死者104人、国内のデパート火災史上、最悪の大惨事からまもなく50年。1973年(昭和48年)に熊本市中心部で発生した大洋デパート火災の記憶と教訓を後世に伝えようと、当時、現場に出動した元消防士による講演会が開かれた。

大洋デパートから50年 元消防士が講演

熊本市北消防署管内にある事業所の防火担当者など約20人が参加した11月2日の講演会。

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元熊本市消防局の消防士で、50年前に大洋デパート火災にポンプ隊として出動した内田平十郎さんが講師を務めた。

1973年(昭和48年)11月29日、午後1時15分、大洋デパート本館2階の踊り場から上がった炎は階段とエスカレーターを煙突のように上昇し、火災は一気に拡大した。

消防が改善を指示するも対応せず

当時23歳だった内田さんは、104人が犠牲となった現場で消火活動を行った経験と、消防からの改善指示を無視し避難訓練も行っていなかったデパート側の対応を振り返った。

行政の指示は無視され対応されなかった
行政の指示は無視され対応されなかった

元熊本市消防局・内田平十郎さん:
防火シャッターが荷物で閉まらなかった。あのころ、行政はなめられていた時代だ。防火シャッターは23カ所中、7カ所しか閉まらなかった

未曽有の大火災からまもなく半世紀、内田さんは「あの日、何があったかを知ってほしい」という思いで、若い世代にあの日何が起きたのかを語り続ける。

元熊本市消防局・内田平十郎さん:
記憶は薄れていくし、忘れたい人もいると思う。こういう場所で火災が起きたら、自分はどう動くべきか考えてほしい

(テレビ熊本)

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