3日からの3連休までで、富山・黒部峡谷の下ノ廊下の拠点となるテント場が、今シーズンの営業を終了する。

このルートは危険な場所が多く、通行できる期間は1年のうち1カ月あまりだが、険しい道を越えた先には、黒部川の秘境、十字峡が待っている。

1カ月しか通過できないルート

17日、黄色や赤に木々が色づきはじめた、富山県の黒部峡谷。

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その奥深く、断崖絶壁を通るルート、下ノ廊下。

標高1470mの黒部ダムから下流の仙人ダムまで、約18kmの道のり。

ガケに作られた道
ガケに作られた道

切り立ったガケに作られた道は、人1人がやっと通れるほどだ。

落ちたら命に関わる高さの中、岩壁に張られたワイヤーを頼りに進んでいく。

黒部ダムから歩くこと4時間。

見どころのひとつ、白竜峡に到着した。

しかし、目的地はまだ先だ。

自然が作り出した絶景が数多く広がるが、危険な場所が多く、通行できる期間は1年のうち、わずか1カ月あまりだ。

シーズンが終わると取り外される足場の奥には、目もくらむような高さの下に流れる、清流があった。

険しい道の先に十字峡

こうした険しい道を乗り越えた先に待っていたのは…。

黒部川の秘境、十字峡だ。

両側から支流が流れ込み、美しいエメラルドグリーンの十字を描いている。

ルートの拠点となるテント場などは、週末の3連休で今シーズンの営業を終了する。

その後は実質的に通行できなくなるということだ。
(「イット!」 10月31日放送より)

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