厚生労働省の部会で、国民年金の保険料の支払い期間を5年延長し65歳までの45年間とする新たな案が議論された。一方で臨時国会には、閣僚など特別職国家公務員の給与を上げる法案も提出されている。
厚労省部会で国民年金支払い期間“5年延長案”
物価高などにより、家計への負担は増すばかり。
そこに追い打ちをかけるような案が検討されている。
![厚労省の部会で国民年金保険料の支払いを5年延長する案を議論](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/1/700mw/img_a1576875640fa9cc51d74bd8da269c68286527.jpg)
それが国民年金保険料の支払い5年延長案。
![会社員(40代)「ちょっと違うと思う」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/4/8/700mw/img_482c86041b5cd1ad7a02eaf3de631f18289536.jpg)
会社員(40代):
ちょっと違うと思う。5年って大きいですからね。
![自営業(50代)「払ってる割に見返りがない」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/b/700mw/img_2b136f8606f948d7f74b3d8df0bf4502316354.jpg)
自営業(50代):
払ってる割に見返りがないじゃないですか。そういうのはなんかちょっとムカつく。
![国民年金の保険料支払い期間を40年間から45年間に延長する案](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/a/e/700mw/img_ae5b3a51ea72aa330b75cfe7bf18762d176039.jpg)
現在、国民年金の保険料を支払う期間は、20歳から60歳未満の40年間。
しかし24日、厚生労働省の部会で議論された新たな案は、支払い期間を5年延長し65歳になるまでの45年間とするもの。
5年延長で100万円近く負担増
働く世代からは戸惑いの声が聞かれた。
![会社員(40代)「困りますね」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/c/700mw/img_7cb739115d492997379deb972d1f9f3c286570.jpg)
会社員(40代):
困りますね。65歳までは働きたいと思いますけど、会社がそれを許してくれるかというところですよね。
自営業(50代):
(5年延長するなら)65歳までの雇用を義務づけてほしい。じゃないと払えないじゃないですか。
![5年間延長されると100万円近く負担増へ](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/2/5/700mw/img_2576aec21f9db22c1037489745143721234787.jpg)
現在の国民年金保険料は、月額1万6520円(令和5年度)。それが5年間延長されると、新たに納める額は約99万円となり、100万円近く負担が増えることになる。
会社員(40代):
その額は大きすぎますよ。
![パート(50代)「自分たちのために使いたいですよね」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/b/5/700mw/img_b5d9bdad4431be80baac2f9faacb1ea2287659.jpg)
パート(50代):
(100万円は)自分たちのために使いたいですよね。
臨時国会には特別職国家公務員の給与上げる法案
国民負担が増える案が検討される一方で、臨時国会には、閣僚など特別職国家公務員の給与を上げる法案も提出された。
![臨時国会には特別職国家公務員の給与を上げる法案提出](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/7/6/700mw/img_764a2176449c42fef43346ea97592417166222.jpg)
岸田首相の場合、月額6000円アップで201万6000円となる。
![自営業(40代)「納得しがたい気持ちはある」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/d/8/700mw/img_d832f2e2fd3d02082743575d656eeed7281644.jpg)
自営業(40代):
いかんせん納得しがたいみたいな気持ちはありますよね。
![会社員(50代)「特別職国家公務員だからって順調に上がっていいのかな」](https://fnn.ismcdn.jp/mwimgs/e/3/700mw/img_e3abc38750b3d8738e9e3080ad16b0f3321608.jpg)
会社員(50代):
なかなか賃上げが難しい状況だから、特別職国家公務員だからってそんな順調に上がっちゃっていいのかなと思います。
物価高騰に悲鳴が上がる中での国民年金保険料の支払い延長案、今後どのような議論が進められていくのだろうか。
(「イット!」10月25日放送より)