衆議院本会議で24日、立憲民主党の吉田晴美議員が代表質問に立ち、旧ジャニーズ事務所での性加害問題について岸田首相の考えを質した。
吉田議員は、岸田首相や加藤鮎子こども政策相が、被害者に直接面会しヒアリングすべきと提案した。さらに、立憲民主党が提出した児童虐待防止法改正法案について審議し、成立させるべきだと訴えた。
岸田首相は、「ご指摘の事案は決してあってはならないこと。被害当事者等の声をお聞きし、被害実態の把握に努めることは大切」と答弁した。立憲民主党の改正法案については「国会においてご議論いただくもの」との答弁にとどめた。
この日の国会では、「ジャニーズ性加害問題当事者の会」の平本淳也さん・石丸志門さんが傍聴した。2人は、岸田首相が議事録に残る本会議の場で、旧ジャニーズ事務所の性加害問題について「長期間・広範に繰り返されたとされるご指摘の事案は、決してあってはならないこと」と明言したことについて、「大きな一歩だ」と歓迎した。
副代表の石丸さんは「ぜひとも岸田首相と面会させていただき、被害者の窮状がどれほどひどいものか直接お話ししたい」と改めて面会を要望した。また改正法案について、代表の平本さんは「簡単に進むと思っていない。何カ月、何年かかるかもしれない。ただ議論を重ねていくだけでも、子供たちが守られ被害者が救われる道がその未来にあるという希望で、進めてほしい」と期待を寄せた。