熊本市立千原台高校で、生徒が持ち寄った不用品をインターネットで販売する実践授業が行われた。販売する側だけでなく、購入する側の思いも考えるなど、ビジネスの基礎を学んだ。

千原台高校でメルカリ使った実践授業

熊本市立千原台高校の情報ビジネス探究科では、インターネット上のフリーマーケットを運営する「メルカリ」と連携した実践授業が行われていた。

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メルカリ・政策企画参事・高橋亮平さん:
皆さん「メルカリ」というと、転売しているとか、安い物が買えるとか、お小遣い稼ぎできそうとか、そういうイメージを持っている人が多いと思うんですけど、創業者は循環型社会を意識して「メルカリ」というサービスを作った

生徒たちは9月の授業で、家から持ち寄った不用品の販売を開始。法人なども出品可能な「メルカリshops」の熊本市のアカウントを活用する。

インターネット上の取引、いわゆる「EC」を体験しながら、売り上げを学校での学びに活用することで「循環型社会」を学んでもらう狙いだ。

売れたのは約3割「値付け」に苦戦

この日は1カ月間の販売成果を発表し、これまでの授業内容を振り返った。

出品した54の商品のうち売れたのは15個で、売り上げは約2万円だった。

生徒たちの中には商品がなかなか売れないため値下げしたグループもあるといい、生徒たちにとって難しかったのは「値付け」のようだ。

タオルを販売した生徒たち:
最初2,000円で売り始めて、なかなか売れなくて1,500円に値下げして…残念でした(売れなかった)

メルカリ・政策企画参事・高橋亮平さん:
売る側の人は「売りたい値段がこれなんだよね」だけではなくて、「買いたい人がいくらの値段で買ってくれるんだっけ」というのを考えながら値付けをするというのが1つ大切なこと

買い手の気持ち考えるビジネスの基礎

生徒たちは1年生のうちから実践的にビジネスの基礎を学ぶことができ、実りある時間になったようだ。

生徒:
EC販売(インターネット上の取引)がメジャーになってきているので、メルカリ以外でも新しい販売方法ができたときに、今回習ったことで対応しやすくなるんじゃないかなと思った

人形を販売したグループ:
今まで自分は出品したことがなかったので、やり方をいろいろ教えてもらって、相手が何を求めているのか考えて出品できたので、よかったです

学校は今後、熊本市教育委員会と話し合いながら売り上げの具体的な活用方法を決める方針だ。

(テレビ熊本)

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