10月14日に開幕する「春の高校バレー県代表決定戦」。
男女の注目校1校目は、「廃部」の危機を乗り越えて、初のベスト8を目指す東海大山形・女子だ。
春高2回目の出場・東海大山形女子
2022年に続いて春高・県代表決定戦2回目の出場の東海大山形女子バレーボール部。

部員は12人、そのうち8人が1年生。若いチームを支えているのは2人の3年生だ。キャプテンでリベロの後藤南海選手。後藤選手が高いレシーブ力で攻撃のリズムを作る。

キャプテン・リベロ・後藤南海選手:
大会では思い切り、自分たちのチームらしいプレイで勝てるように頑張りたい
そしてもう1人の3年生が、セッター対角に入る香坂美優選手。スパイク・レシーブ、そしてトスも担うオールラウンダーで、チームの柱だ。

アウトサイドヒッター・香坂美優選手:
やはり1点取ってほしいという気持ちがあるので、そういう気持ちを込めてやっている
家庭部とトランポリン部から借りて出場
地区予選を勝ち抜いて出場権を手にした東海大山形だが、2023年の春までは「廃部の危機」にさらされていた。

キャプテン・リベロ・後藤南海選手:
1年生が入部する前の半年間は2・3年生4人しかいなかった。あのままならたぶん廃部だったと思う
2022年の代表決定戦のあと、3年生6人が引退。残った部員は4人だけとなっていた。
アウトサイドヒッター・香坂美優選手:
人数が少なくて試合も出られないし、練習もまともにできなくて、「あまりやってる意味ないのかな…」と思う時期もありました

2023年1月の県新人戦の際も部員が2人足りず、出場が危ぶまれたが…。
キャプテン・リベロ・後藤南海選手:
新人戦はほかの部活動から部員を借りてきて、練習して試合に出ました

桜井孝司監督:
1人が家庭部、もう1人がトランポリン部
ほかの部活から部員を借りて何とか出場。後藤選手たちは「バレーを続けたい」との一心で、4人でできることをひたむきに続けてきた。
「バレーできることがうれしい」
そして、この春、1年生8人が入部したことで、新たなスタートを切ることができた東海大山形。頼りになる1年生のアウトサイドヒッター・金田有紗選手など、新戦力と一緒に初の「ベスト8進出」、そしてさらに「その先」を目指す。

アウトサイドヒッター・金田有紗選手:
目標は1回戦の九里学園に勝って、女王・米沢中央と試合をすることです。私はスパイカーなので、みんなが拾ってつないでくれたボールを最後まで決め切ろうと思います

キャプテン・リベロ・後藤南海選手:
今バレーができることが一番部員たちもうれしいと思うので、この喜びをかみしめて日々練習して戦いに挑みます
バレーができる楽しさを改めて知った東海大山形は、初戦で九里学園と対戦する。
(さくらんぼテレビ)