複数の県立病院で医師の違法な時間外労働が明らかになったことを受け、兵庫県は対策のためのプロジェクトチームを立ち上げた。

長時間労働の「医療現場」 重大な局面に…

兵庫県 斎藤元彦知事:
時間外労働の要因をしっかり分析しながら必要な対策を検討していく

兵庫県が5日、立ち上げたのは、県立病院に勤務する医師の働き方改革に向けたプロジェクトチーム。

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兵庫県の合わせて4つの県立病院では、2019年から2023年6月にかけて、10人の医師に労使協定の上限を超える月最大190時間の時間外労働をさせていた。

全国的にも病院の常勤医師のうち、約4割が時間外・休日労働が年間で960時間を超え、約1割の医師に至っては1860時間にも達していることが厚労省の調査で分かっている

過酷な長時間勤務の結果、自ら命を絶つ医師も。

その一方で2024年4月からは働き方改革関連法により、時間外労働は原則年間960時間までしか認められなくなり、労働環境をどう変えるのか、重大な局面を迎えているのだ。

兵庫県病院局 古川昭裕管理課長:
医者が健康的に働き続ける環境を整備するということは医療の質、安全を確保すると同時に持続可能な医療体制を維持していく上で本当に重要

兵庫県は専門家などとともに今年度中に業務の効率化を主とした検討内容を取りまとめ、対応を急ぐとしている。

(関西テレビ「newsランナー」 2023年10月5日放送)

関西テレビ
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