ラグビーのワールドカップで、日本は強敵・サモアに勝利した。人口20万人ほどのサモアはなぜラグビーが強いのか。また、次戦のアルゼンチンの“最大の弱点”とも言われる点について解説する。
ラグビーW杯アルゼンチンの実力は
サモアは第一次世界大戦後にニュージーランドに統治されていて、派遣された先生やキリスト教の宣教師が現地の人にラグビーを教えたことが、普及したきっかけだという。

また「さもあき」さんのブログによると、サモアは外国に出稼ぎするケースがとても多いということで、ラグビーのプロ選手になって大金を稼ぐことが子供たちの夢だという。

最新の順位では、日本は決勝トーナメント進出圏の2位に入っていて、次戦はアルゼンチンと戦う。アルゼンチンは4位だが日本より試合数が1試合少ないうえ、次の対戦相手は最下位のチリだ。

アルゼンチンでは、日本のサモア戦の勝利を歓迎している。
アルゼンチンのスポーツ紙「Ole'(オレ)」には「日本がサモアに勝利、アルゼンチンに朗報」と書かれている。他にも「ラナシオン」では日本について「試合には疑問。スピードが遅く、予測可能であり、驚きは少ない。疲れ果てた世代で構成されている」と報じられている。

アルゼンチンはサッカーのイメージがあるが、ラグビーも世界トップクラスの強豪として知られている。
南アフリカやニュージーランドなどが参加する、世界最高峰といわれる「南半球4か国対抗戦」を戦っていて、2022年8月にはニュージーランドに25対18で勝利。2023年7月にはオーストラリアに34対31で勝利していて、強豪国と互角どころか勝っている。

アルゼンチンで警戒が必要なのが“英雄”といわれるフォワードのパブロ・マテーラ選手(30)だ。
ラグビーのリーグワン「三重ホンダヒート」に所属していて、現在、三重県の鈴鹿に住んでいる。相手選手を振り払って、前へ前へ突進するパワーが凄いのが特徴だ。ワールドカップは3回連続で出場していて、前回はキャプテンを務めた。
休日は家族と名古屋市港区のレゴランドで遊んだり、日本食は大トロのお寿司が大好きだという。鈴鹿市では、イオンモールでアルゼンチン戦のパブリックビューイングが開かれる予定だ。
強敵・アルゼンチンに弱点はあるのか。
新聞によると、アルゼンチンの最大の弱点は「反則の多さ」だという。反則は相手に試合の主導権を渡してしまうだけでなく、チームの士気を下げ、余計な焦りを生む。特にアルゼンチンは焦れば焦るほど反則が多くなっていくため、日本はそこに付け入ることができるかがカギとなりそうだ。
(東海テレビ)