東京・葛飾区の区長らがオーストリア視察の際、ビジネスクラスを使用していたことが分かった。公務員の海外視察は、どうあるべきなのか。区民からは疑問の声が上がっている。

区長と議長はビジネスクラス

賛否が分かれる、公務員の海外視察の際のビジネスクラスの利用。イット!は、ある4枚の資料を入手した。それは、葛飾区の青木区長、峯岸議長ら5人が2023年4月にオーストリアのウィーン市内を訪問した際の旅費の詳細だ。

イット!が入手した旅費の詳細
イット!が入手した旅費の詳細
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葛飾区とウィーン市第21区のフロリズドルフ区は、1987年に友好都市提携を終結し、2023年で36年目になる。青木区長は2009年に当選し現在で4期目、ウィーン市には4回目の訪問となった。峯岸議長は、現地で自身がドイツ語で自己紹介する様子をおさめた映像をSNSに投稿した。

無事終了した姉妹都市交流会だったが、航空運賃について物議を醸している。

青木区長と峯岸議長の総額はそれぞれ約170万円、他3人はそれぞれ約80万円
青木区長と峯岸議長の総額はそれぞれ約170万円、他3人はそれぞれ約80万円

資料の内訳は、チケット代などの航空賃や滞在中のホテルの宿泊料など。葛飾区・文化国際化によると、青木区長と峯岸議長はビジネスクラス、他3人はエコノミークラスで海外視察に行ったという。ビジネスクラスだった青木区長と峯岸議長の総額は約170万円だったのに対し、ほか3人は約80万円と、その差額は90万円だ。

葛飾区民からは「(ビジネスクラスの)必要はない。(区の)代表で行くからっていう気持ちもあったのかね」「めっちゃ高いですよね。エコノミーで十分、ちょっとあり得ないです。私たち市民とかに還元してほしいっていうのはあります」といった声が聞かれた。

イット!は葛飾区に青木区長の取材を試みたが、「時間の都合で取材を受けること、コメントを出すことはできません」ということだった。
(「イット!」9月28日放送より)

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