記録的な大雨など、万が一の事態により農業用ため池が決壊する被害を防ぐため、山形・鶴岡市の上池で9月27日、ドローンなどを使った点検が行われた。
豪雨で川西町にあるため池が決壊
決壊などで人的被害が出るおそれがある「防災重点ため池」は山形県内に359カ所あり、2022年8月の豪雨ではこのうちの1つ、川西町にある鏡沼が決壊し、周辺の住宅が浸水するなど甚大な被害が出た。
この記事の画像(4枚)こうしたため池では年に2回、国のマニュアルに沿って点検が行われている。9月27日、鶴岡市の上池では、庄内総合支庁や管理する土地改良区の担当者など約20人が参加して行われた。
対岸はドローンを使ってチェック
点検では堤防の水漏れや取水施設に異常がないかを目視で確認したほか、対岸の歩いていけない場所は、ドローンを使って上空から映像を撮影してチェックした。
庄内総合支庁農村計画課の佐藤昌之さんは「災害が起きないよう日ごろから点検しているが、万が一大雨で危険が及ぶ際は、速やかに避難するような体制を日ごろから地域で話し合って決めておいてほしい」と呼びかける。
27日の上池の点検では、水を流す“洪水吐(こうずいばき)”周辺に草が生い茂り、「流れを阻害しないよう刈る必要がある」と指摘された以外は、大きな問題は確認されなかった。
(さくらんぼテレビ)