愛知・幸田町で25日、山間部の傾斜地で栽培した「筆柿」をドローンや自動運転の車を使って運ぶ実証実験が行われた。
柿を運んだあとは日用品を農家宅へ
愛知・幸田町の道の駅。ドローンが運んできたのは、特産の「筆柿」だ。
9月19日から出荷が始まった初秋の味覚「筆柿」。筆先のような形をしていて、小ぶりで食べきりサイズだ。

筆柿をドローンで運んだ理由は、生産者の高齢化だ。筆柿は山間の斜面で栽培されているが、収穫した後、運ぶのに労力がかかる。

柿農家:
70代の生産者が非常に多いんですわ。だから10年もたったら、農家の方が仕事ができなくなる。後期高齢者どころじゃない、80歳以上の方がいっぱいになってしまって
そこでドローンで道の駅まで柿を運搬し、道の駅からは日用品を載せて農家の人へと運んでいった。

また今回は、人と特産の果物を一緒に、自動運転の車に載せて運ぶ実験も行われた。

今回の実証実験は、ドローンの事業に力を入れている名鉄と愛知県などが共同で実施した。
名古屋鉄道事業創造部の担当者:
山間地の方の買い物ですとか、農家さんの収穫できたものを運ぶコスト・手間・担い手不足という課題を、ドローンや自動運転車を使って自動化・無人化していくことで、より地域の利便性向上や農業の発展に次世代技術を使って貢献していきたい
山間の地域が抱える課題にアプローチできないかと検討しているドローンの活用。まだ実用化の目途はたっていないが、名鉄は今後も実験を重ねていく方針だ。
(東海テレビ)