映画館などがない地域の人たちにも劇場体験を届ける「シネマバード」が熊本・小国町で開催された。当日はこのイベントの発案者である俳優の齊藤工さんも登場し、会場は笑顔であふれた。
齊藤工さんのシネマバードが小国町で
9月23日に小国町で開催された「cinema bird in 熊本小国 2023」。イベントの発案者で俳優の齊藤工さんは、「小国の人たちと二度と味わえないような、かけがえのない胸躍る瞬間をつくりたい。一緒に共同作業のようなエンターテインメントの時間を過ごしたい」と意気込みを語った。

シネマバードは、映画館などがない地域の人たちに音楽や映画、お笑いなどのエンターテインメントを届けようと企画されたものだ。
来場者:
こんなことはめったにないから見に来た
渡邉誠次小国町長:
「シネマバード」に来ていただくのはすごくありがたい
齊藤さん「必然のような開催の流れ」
イベントには小国町の住民の他に、コロナ禍で奮闘する医療従事者なども招待された。
俳優・齊藤工さん:
(北里)柴三郎さんの約100年前の感染症に対する功績も含め、そのお膝元で医療に従事する人たちや小国の人たちと一緒につくるシネマバードということで、必然のような(小国での)開催の流れだった
最初のプログラムは「お笑いライブ」だ。熊本出身のお笑いコンビ・からし蓮根など3組の芸人が登場し、会場は笑いに包まれた。

また、スペシャルライブも開催され、歌手の一青窈さんが斎藤さんらと共に美しい歌声を届けた。
そして日が暮れると、いよいよ映画の上映だ。

「食育」をテーマにしたドキュメンタリー映画などが上映され、会場を訪れた人たちは映画の世界に引き込まれた様子だった。
一夜限りの劇場体験 笑顔で終幕
俳優・齊藤工さん:
皆さんがきょう来てくださったことで、一緒にこの空間をつくっていただけた。僕たちもいただくものが多くて、楽しい時間をありがとうございました
来場者:
なかなか(小国から)出ていくのも大変だったりするので、来ていただいて(映画などを)見せていただけるのはすごくありがたいなと思った

「映画館などがない地域にもエンターテインメントを届けたい」という齊藤さんの思いが込められたイベントは、笑顔で幕を閉じた。
(テレビ熊本)