鳥取県八頭町の高校生が、出荷されない規格外の柿を使ったスイーツを、地元企業と共同開発した。その名も八頭(やず)のマドレーヌで「やずレーヌ」。地元特産の柿を有効活用した新たなスイーツで、地域活性化に貢献したいと生徒たちは意気込んでいる。

高校生と大山乳業がタッグ

県立八頭高校の生徒と「白バラ牛乳」のブランドで知られる大山乳業(鳥取・琴浦町)が共同開発した「やずレーヌ」。八頭町の特産「花御所柿」のピューレを生地に混ぜ込み、焼いた「マドレーヌ」だ。

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9月21日、生徒たちが、八頭町の吉田町長に完成を報告した。

早速、試食した町長は「おいしい、甘い。柿の風味がほんのりとします」と太鼓判だ。

規格外の柿を活用!地域活性化にも

「やずレーヌ」の開発には、八頭高校の3年生20人が、授業の一環として取り組んだ。

「花御所柿」は鳥取県東部だけで栽培され、そのほとんどが八頭町で収穫される珍しい柿だ。規格外で出荷されない柿を有効活用して「フードロス」削減につなげるとともに、新しい名物として地域活性化にも貢献したいと、大山乳業の協力を得ながら、約1年半をかけて完成にこぎつけた。

八頭とマドレーヌをかけた商品名「やずレーヌ」も生徒たちが考案。

レトロな雰囲気のパッケージも、若者から高齢者まで幅広い世代に手に取ってほしいという生徒のアイデアが生かされている。

「柿が苦手な人も食べられるように」

町長や高校生たちは、商品の発売を前に意気込む。

八頭町の吉田町長:
若い皆さんが、地域と連携することは大変大事。素晴らしい商品をつくっていただいて、町としても、うれしく思っている。「やずレーヌ」が特産品になることを期待している

八頭高校・山本優菜さん:
「やずレーヌ」のポイントは、柿が苦手な人でも食べられるような味にしたこと。ぜひ、皆さんに買ってもらいたいです。「花御所柿」を通して、八頭町について、もっとみなさんに知ってほしいなと思います

若者の発想が生んだ新しいスイーツが新たな地域の名物に。

町民が期待を寄せる新商品「やずレーヌ」は、10月2日から鳥取県内の道の駅などで販売される。

(TSKさんいん中央テレビ)

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