8月4日午後に島根・安来市で起きた山林火災は、一夜明けた5日朝の時点で依然として消し止められていません。
現場近くに水源がなく、消防車両が近づけないことが消火難航の要因となっていて、鳥取県の防災ヘリが上空からの消火を試みています。
火事が起きているのは安来市広瀬町布部の山林で、4日午後3時20分ごろ、「山林から白煙が見える」と通報がありました。
現場は、布部小学校の北西約1.5キロの山中で、警察や消防によりますと現場付近に水源が無いことに加え道路が通っていないことから、消防車両が近づくことができず、地上からの消火活動が難航しているということです。
4日は日没のため、一旦消火活動を中断しましたが、5日午前5時から再開、また島根県から要請を受けた鳥取県の防災ヘリが、上空から散水して消火にあたっています。
焼失面積は少なくとも1ヘクタール以上とみられますが、けが人や建物への被害は確認されていません。
また燃えている山林から最も近い住宅までの距離は約700メートルで、今のところ住宅地などへの延焼の恐れはないとして、避難指示などは出されていません。