秋はおなかに卵を抱えた「落ちアユ」の季節でもある。山形・白鷹町では間もなく名物のヤナ漁が始まるが、猛暑により川の水温が高い日が続いたため、アユの生育への影響が心配されている。しかし、2023年は高すぎる水温以外に心配のタネはなく、関係者は“大漁”になることを期待している。

川の水温高くアユの生育が心配に

白鷹町の道の駅にある「あゆ茶屋」は毎年9月、秋の味覚を心待ちにした多くの観光客でにぎわう。

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9月23日・24日に「鮎まつり」が開かれ、ヤナ場での落ちアユ漁も間もなくとなっているが、猛暑により川の水温が高い日が続いたため、アユの生育への影響が心配されるという。

道の駅白鷹ヤナ公園・樋口和貴駅長:
川がすごく高水温だったので、生きているとは思うが、心配は心配

近年は漁獲量減少…去年は過去最少に

かつて1シーズンに3万匹のアユが捕れたこともあるヤナ場でも、近年は増え続ける外来魚のブラックバスに稚魚が食べられる被害が増え、多くても5,000匹ほどに減った。

さらに2022年は、記録的豪雨による濁流がエサとなる藻を流し、捕れたアユは1,300匹と過去最少となった。

「“大漁”になることを期待」

2023年は高すぎる水温以外に心配のタネはなく、関係者はこれまでの分を取り戻したいと意気込んでいる。

道の駅白鷹ヤナ公園・樋口和貴駅長:
これから水温が2~3度下がれば、落ちアユ漁も始まる。“大漁”になることを期待してこれから頑張っていく

白鷹の秋の味覚・アユ。これからの天候にもよるが、名物の落ちアユ漁は9月末から約2週間行われる予定。

(さくらんぼテレビ)

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