海外でも高い評価を得ている熊本県産の白ワイン「菊鹿ナイトハーベスト」。その原料となるブドウの収穫が熊本・山鹿市で行われた。2023年のブドウは過去10年でも最高の出来だということで、早くも出荷が期待されている。
夜に収穫する「ナイトハーベスト」
9月8日午前4時、山鹿市菊鹿町の小伏野地区の畑では、暗闇の中、ライトを頼りにブドウの収穫作業が行われた。

これは、気温の低い夜に収穫することで果実本来の甘みと香りを引き立たせる収穫方法で、「ナイトハーベスト」と呼ばれている。

このブドウを原料にした熊本県産の白ワイン「菊鹿ナイトハーベスト」は海外でも高い評価を得ていて、入手困難な人気のワインとなっている。
好条件重なり過去10年で最高のブドウ
醸造元の熊本ワインファームでは、契約農家の中から2023年で一番出来の良い畑を選定。 生産者や従業員20人が、約10アールの畑で白ワイン用の品種「シャルドネ」を収穫した。

ブドウの生産者・平川洋介さん:
最高ですよ。よくできました。よかワインができると期待しています
2023年のブドウは、8月に天候に恵まれたことや、昼夜の寒暖差が大きかったことなど好条件が重なり、過去10年の中でも最高のブドウができたという。
「まれに見る非常にいい年になった」
熊本ワインファームは今回、収穫した約2トンのブドウでワインを醸造。2年間の熟成期間を経て、「菊鹿ナイトハーベスト小伏野2023」として数量限定で出荷される予定だ。

熊本ワインファーム・西村篤製造統括部長:
まれに見る非常にいい年になったと思っている。香りの好気性を生かせる醸造で、生産者の苦労にしっかりと応えれるようなワインに仕上げていきたい
(テレビ熊本)