2023年も熊本の食材を“天下の台所”に売り込む。県産品をPRするイベント「熊本フェア」が2023年11月に大阪で開かれるのを前に、大阪から飲食店オーナーやシェフ、バイヤーらが熊本を訪れ、食材や加工品を吟味した。
2020年7月豪雨の被災地復興を支援
この事業は熊本県や観光戦略会社くまもとDMCが2020年7月豪雨の復興支援を目的に、2022年から行っているものだ。

2022年は11月の1カ月間、くまモンとコラボして、大阪・梅田エリア6つの百貨店や商業施設で県産食材を使ったメニューや加工品などが販売された(122店舗が参加)。
産地熊本へ…初めての食材との出合いも
この日はこの事業に参加する大阪の飲食店オーナーやシェフ、バイヤーらが食材を探しに天草地域を視察した。

上天草市の物産館では新鮮な地元の野菜や果物・鮮魚などを吟味。初めて出合う食材もあり、担当者から話を聞く場面も見られた。メロンのような甘みはなく、ウリに近いというタイガーメロンには「創作意欲が湧く」といった声が聞かれた。

他にも天草大王の飼育現場に出向き、生産者からブロイラーとの飼育法の違いなど話を聞いた。

そして翌日には熊本市で、7つの事業者が持ち寄った食材や加工品を試食するなどした。
ジェラート店関係者:
店自体をフランスイメージにしているので、ワインでできたらなと

(大阪のパートナー)阪急うめだ本店・鈴木崇広さん:
地域の空気や水がある中で、食べたり、人がいたりして、全てが入ると、より思いが強くなる。皆さん本当に興味を示している
万博に向け事業の継続・拡大を目指す
大阪・梅田エリアで行われる熊本フェアは2023年も11月に予定されていて、今回は2022年よりも多い150の店舗が参加する。

くまもとDMC地域活性推進部・村上貴志さん:
熊本の食材を大都市圏の大阪で知ってもらって、継続的につなげる。くまモン効果で施設側も熊本一色になって「今までにないくらい集客できた」と喜ぶ施設もあった

主催者は2025年の大阪・関西万博に向けてこの事業を継続・拡大できたらと期待している。
(テレビ熊本)