旬を迎えている“二十世紀梨”。これをつかみ取るクレーンゲームが登場し、人気となっている。
鳥取県が企画したもので、東京・新橋にあるアンテナショップ「とっとり・おかやま新橋館」に9月5日に設置された。

クレーンゲームの中の景品が、プラスチックケースで梱包された本物の二十世紀梨。1日30個限定となり、1回100円の専用メダルを購入することでチャレンジすることができる。梨は1人1個までのため取れた時点で終了。挑戦は3回まですることができ、取れなかった場合は1個をもらうことができる。

5日には平井伸治知事がチャレンジし、1回で見事ゲットできたそうだ。なお、平井知事は、「鳥取県台風7号で大きな災害がありました。農家も無事頑張って出荷にこぎつけました。本当においしい梨ですので、ぜひ皆様、新橋の方へお越しいただきたいと思います」と挑戦を呼び掛けていた。
なお、アンテナショップで販売されている二十世紀梨が1個500円~700円のため、お得なイベントだと言えそうだ。
クレーンゲームには「あなたの心をナシづかみ」というキャッチコピーもあったが、実際、反響はどうなのか? また、梨を取るのはどのくらい難しいのか? 鳥取県東京本部の担当者に詳しく話を聞いてみた。
スポンジやクッションで傷まないよう工夫
――なぜこの企画を思い付いた?
8月に発生した台風第7号による影響で、県内ではさまざまな被害が発生しました。収穫期を迎えていた梨の被害が心配されていましたが、幸いにも梨の落果はほとんど見られませんでした。
落ちなかった梨を落とさないようにクレーンで掴んでもらい、落ちるのは頬っぺただけという企画は、皆さんに楽しんでいただきながら鳥取の旬に触れていただく機会を作りたいと考えたのがきっかけです。

――クレーンゲームに梨を入れたのは初めて?
鳥取県の新橋アンテナショップではクレーンゲーム自体が初めての企画です。また、クレーンゲームに梨を入れたのも初になります。
――梨をつかむ時や落とした衝撃で、痛んだりしないの?
梨はプラスチックケースとネットで梱包しているほか、落ちた先にはスポンジやクッションをつけたりと、傷まないような工夫をしております。
――クレーンゲームの難易度は?
クレーンゲームは取りやすい仕様になっております。確約できませんが、3回に1回は取れるかと思われます。うまい人は1回で取れます。平井知事も挑戦され、1回で取れました。
2日目には開店前に行列ができるほど人気
――利用者の感想は?
以下のような感想をいただいてます。
「梨をクレーンゲームでやるというのは初めての体験でおもしろい感覚でした」
「お得にゲットすることができて嬉しいです」
――9月5日に始まったが反響は?
初日は立ち寄りがてら挑戦していただく人も多かったのですが、全員が笑顔で帰っていったのが印象的でした。久しぶりにゲームをしたという方もいらっしゃり、非常に楽しんでいただけているように感じております。
また、2日目にはすでに評判を呼び、開店前に行列ができるほどの人気ぶりです。
――ちなみに、梨のおいしい食べ方は何?
食べる1時間ほど前から冷蔵庫に入れて冷やすことです。また、芯のあたりは酸味が強いとされているため、大きめに切り落とすのもおすすめです

――最後に、アンテナショップで売られている梨以外のおすすめ商品は?
定番土産の「因幡の白うさぎ」や、鳥取県民には親しみが深く、給食でも出ている「白バラ牛乳」、鳥取砂丘で育った白さが特徴の「らっきょう」がおすすめです。
二十世紀梨のクレーンゲームは9月15日まで設置される予定だ。すでに人気なようなので、鳥取県にはこれからもユニークなイベントでPRしてほしい。