関東大震災から100年となり、各地では避難訓練や防災について学ぶ企画展が開催されるなど、改めて防災に対する備えの大切さが注目されている。防災コンサルタントに、避難する時に必要な物やその中身の点検、普段からの備えについて聞いた。

「非常持ち出し袋」の中身をチェック

宮崎市大淀にある「英光」では、建築資材と防災グッズを取り扱っている。

成井富左子リポーター:
「非常持ち出し袋」は、とりあえず持っていれば安心…ではないですよね?

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防災コンサルタント Mamoruwa代表・黒木淳子さん:
その通りです! 非常持ち出し袋に入れるものは個人で変わってきます。「自分に必要なものは何か」を考えて準備する必要があります。

防災コンサルタント Mamoruwa代表・黒木淳子さん:
非常用持ち出し袋を準備する際のコツは、「緊急時に今すぐ逃げる場合」に必要な物を中心に入れることです。「避難した場所での生活に必要な物」は、また別に準備しておかなくてはいけません

実際に避難生活をした経験がないと、どんなものが必要かわからない。

防災コンサルタント Mamoruwa代表・黒木淳子さん:
自宅で避難する場合もあれば、車中泊やホテルなど、様々なケースが想定されます。全てに共通して言えるのは、「いかにストレスを軽減するかが課題」ということです。

食べ慣れている味の食品を準備

例えば、水があったとしても常温だ。暑い時期でも、ぬるい水しかない。そこにティーバッグのお茶があるだけで、味が変わって少しストレスが和らぐ。

また、東日本大震災の被災者の話によると、「なじみのある食べ物」を準備しておくことが大切だという。
避難所で食欲がない時に食べ慣れていない非常食などは、なかなかのどを通らない。そんな時には、普段食べ慣れている物、例えば缶詰ならツナ缶やサバ缶など、味に慣れている物の方が食べやすいようだ。

成井富左子リポーター:
食べ物は欠かせないものですから、よく考えて準備しておきたいですね

防災コンサルタント Mamoruwa代表・黒木淳子さん:
スイーツの非常食もあります。私も試してみたところ、おいしかったです。甘いものも準備しておくと、ストレスの軽減につながります

「キャンプは最高の防災訓練」

また、自宅にいて停電や断水に見舞われることもある。

防災コンサルタント Mamoruwa代表・黒木淳子さん:
緊急用のトイレ凝固剤など、一人一日5個使うとして、家族の人数分×最低3日分(できれば10日分)。十分な備えがあると、気持ちにも余裕ができます

そして、あらかじめ使い方に慣れておくことが大切だ。いざという時のために、家族で試しておくとより安心できる。

成井富左子リポーター:
面倒でも試す必要がありますね

防災コンサルタント Mamoruwa代表・黒木淳子さん:
キャンプは最高の防災訓練になります。防災用品や非常用の食料などを試すいい機会です。家族みんなで、防災に対する意識も高まりますし、何が必要なのかが見えてくると思います。防災の準備は、いくらしてもしすぎることはありません。自分と家族の命を守るために、よく考えて実行してください

自分にどんな防災グッズが必要なのか、もしものときに備え、しっかり準備しておこう。

【店舗情報】

「英光」
宮崎市大淀2丁目6-22
TEL:0985-51-7403
営業時間 午前7時半~午後6時(土曜:午前8時~午後5時)
日曜・祝日休み

(テレビ宮崎)

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