長野県中野市で4人が殺害された事件から8月25日で3カ月。容疑者の両親は現在の心境について「ただ、被害者に申し訳ない気持ちです。親として後悔の毎日です」などと話している。一方、捜査関係者への取材で容疑者は「我慢の限界になってやった」などと供述していることが新たにわかった。

両親「謝っても謝りきれません」

(青木容疑者の両親)
ただ、被害者に申し訳ない気持ちです。親として後悔の毎日です。謝っても謝りきれません

容疑者の両親の言葉。

事件から3カ月たった胸中を関係者にこう語ったという。

青木容疑者の両親が胸の内を話す
青木容疑者の両親が胸の内を話す
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容疑者「我慢の限界になってやった」

殺人の疑いで逮捕・送検された中野市の農業・青木政憲容疑者(32)。

青木容疑者は近くに住む女性2人と駆けつけた警察官2人をナイフや猟銃で襲い殺害した疑いがもたれている。

警察官2人が乗っていたパトカー
警察官2人が乗っていたパトカー

女性2人はほぼ毎日、一緒に容疑者の自宅近くを散歩していた。

これまでの調べで容疑者は「女性2人から『ぼっち』とばかにされていたと思っていた」などと話している。

また、捜査関係者への取材で「我慢の限界になってやった」などと供述していることも新たにわかった。

防犯カメラ映像より(事件前日)
防犯カメラ映像より(事件前日)

「悲しい事件、心の整理つかない」

8月25日で事件から3カ月。

いまだ、現場には規制線が張られている。

この日の朝、犠牲者を悼み花を手向ける人の姿があった。

「悲しい事件だった。どうしても心の整理がつかないので毎月、来るようにしています。安らかに眠ってもらいたい」と話し、手を合わせた。

花を手向ける人の姿が(8月25日)
花を手向ける人の姿が(8月25日)

3カ月前…父親は頭を抱え

青木容疑者は両親と同居していた。

4人を襲った後、自宅に立てこもった容疑者。当時、外出していた父親は事件を聞いた際、頭を抱えてうずくまったという。

また、自宅に一緒にいた母親は直接、父親は携帯電話で、出頭するよう説得を続けた。

青木容疑者は自宅で両親と同居
青木容疑者は自宅で両親と同居

両親「親として後悔の毎日です」

両親は支援する関係者に3カ月たった今の胸の内を次のように話した。

 (青木容疑者の両親)
ただ、被害者に申し訳ない気持ちです。毎日、ご冥福をお祈り申し上げています。親として後悔の毎日です。謝っても謝りきれません

青木容疑者は4人を殺害したことをおおむね認めているが、動機については供述が変わっていて、検察は刑事責任能力を調べる「鑑定留置」を11月8日まで実施している。

移送される青木容疑者(8月9日)
移送される青木容疑者(8月9日)

(長野放送)

長野放送
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