2023年8月24日未明、鹿児島市の住宅地で空き家の一部が損壊しているのが見つかった。がれきの撤去作業のため、現場付近では約7時間にわたり車両通行止めとなった。一体何が起こったのか。

崩れたがれきが車道まで…

空き家の一部損壊が見つかったのは、鹿児島市下荒田1丁目の住宅街。建物の外壁が道路を覆い、内部がむき出しの状態になっていた。

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警察によると、2023年8月24日午前3時ごろ「大きな音がした」と警察に通報があった。

現場近くで24日午前5時ごろ撮影された映像
現場近くで24日午前5時ごろ撮影された映像

現場近くで午前5時ごろ撮影された映像では、崩れたがれきが車道まではみ出している様子と警察の車両が確認できる。

ここは近くの中学校の通学路になっていて、もしも通学時間帯に崩壊が発生していたら、巻き込まれた人がいたかもしれない。

現場となった建物はアパートなどが立ち並んだ一角にある空き家。Googleマップのストリートビューを見ると、2022年4月時点で1階にはシャッターがあり、2階より上は白い外壁に囲まれていた。ただ、一部隙間のようなものも確認できた。

8月24日未明に崩れ落ちたとみられる空き家の外壁。原因はわかっていないが、空き家の持ち主の親族によると築50年以上が経過しているという。

通報した近所の人は当時の様子について、こう語った。

通報した住民:
「ドドーン」と雷が落ちたのかと思った。すぐ110番して「隣だから避難してください」と言われて、(ここから1kmほど離れた)実家に行ってきた。怖かったです

空き家の損壊によるけが人はなかったが、がれき撤去作業のため、現場周辺の道路では約7時間にわたり車両が通行できない状態となった。

鹿児島市によると、2021年7月ごろに近所の住民から「外壁が崩れそうだ」と報告があり、市は持ち主に対応を依頼していたということで、持ち主は今後、空き家を解体する方向で業者と話を進めているということだ。

(鹿児島テレビ)

鹿児島テレビ
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