8月21日午後3時過ぎ、JR那須塩原駅に到着された天皇皇后両陛下と長女の愛子さま。出迎えた大勢の人々に笑顔で手を振り応えられた。
那須でご静養されるのはコロナ禍前の2019年以来、4年ぶりのこと。地元の人々や観光客との久しぶりの交流は、思いやりに溢れたものだった。
暑さの中、人々の体調を気遣われた両陛下
「暑い中ありがとうございました」と出迎えた人に声をかけられると、陛下は「皆さんも暑い中、どうもありがとう」と労いの言葉をかけられた。

皇后・雅子さまも、首にひんやりアイテムを巻いた小学生を見て「これは涼しくするためですか?涼しいですか?暑いですよね」と猛暑の中、待っていた人々の体調を気遣われた。

実は、4年前は日差しの下で行われたこの交流。今回は猛暑の日差しを避けてもらいたいという両陛下のご意向で、ひさしのある場所に変更されたという。

愛子さまはグリーンのワンピース姿に、これまでの長い髪を切り、肩までの長さに整えられるなど夏らしい装いだった。

愛子さまが積極的に質問される場面も
高校3年生だった4年前は、会話をされる様子にどこか初々しさもあったが、大学4年生になり、人々との交流にも変化がみられていた。時折、身を乗り出すようにして話に耳を傾け、東京から来たという観光客には、「どこか行かれましたか」と積極的に質問される場面もあった。

そして、待っていた子どもたちにも笑顔で「宿題もいっぱいありますか」とご質問。「もうほとんど終わっています」との答えに「すばらしい」と笑顔をみせられた。
時間にして約15分、人々との交流を楽しまれた両陛下と愛子さま。

あまりに会話に熱中されたためか、皇后さまは置いてあったプランターに気づかず、足を取られる場面があった。それを見られた陛下も愛子さまも笑顔。

フジテレビ 皇室担当の橋本寿史解説委員は、4年ぶりの那須でのご静養に臨まれるご一家の様子について、「コロナ禍の中では、困難な状況にある皆さんと共にありたいという思いをお持ちなので、ご静養ということを考えられはしなかった。一段落つき、ご静養に向かわれたと思う。今回、お洋服を拝見しても、ご静養に向かうゆっくりできる服装をされていると拝見しました」と話す。

両陛下と愛子さまは、那須御用邸に2週間ほど滞在される予定だ。
(「イット!」8月21日放送より)